研究課題/領域番号 |
11650931
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
高分子構造物性(含繊維)
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研究機関 | 京都工芸繊維大学 |
研究代表者 |
浦川 宏 京都工芸繊維大学, 工芸学部, 助教授 (10183211)
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研究分担者 |
梶原 莞爾 京都工芸繊維大学, 工芸学部, 教授 (10133133)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2001年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2000年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1999年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | 高分子電解 / アイオノマー / 分子鎖形態 / 分岐高分子 / 小角X線錯乱 / 対イオン凝集 / 電解質多糖 / ポリマクロモノマー / 高分子電解質 / コンフォメーション / 小角X線散乱 / 分枝高分子 / 電荷密度 / 立体規則性 / 溶液粘度 / 比誘電率 / 櫛形高分子 |
研究概要 |
1.電磁波散乱法を用いた新しい構造解析システムの構築:多層膜集光ミラー及び入射X線強度のモニター機能を備えた、新しい点収束型小角X線散乱装置を構築し、レーザー光散乱装置と組み合わせ、幅広い大きさの範囲まで同一測定原理で構造解析できるシステムを完成させた。 2.電荷を有する直鎖状高分子の溶液構造 (1)高分子電解質の溶液構造の濃度、重合度、対イオン依存性を検討した。特に、対イオン凝集に関する詳細な知見を得た。 (2)アイオノマーの溶液構造について、主鎖の性質(水溶性、疎水性)、電荷密度、溶媒の比誘電率の影響を検討した。 (3)電解質多糖類の分子鎖形態と解離基の数と位置の関係を明らかにした。 3.分岐高分子の溶液構造 (1)糖鎖を側鎖に持つくし型高分子の主鎖の形態が、分子の両親媒性のため擬らせん構造となることを見出した。 (2)分岐構造を持つ多糖類であるキシログルカンの分子鎖形態とゲル化の機構について検討した。 4.電荷を有する分岐高分子の分子鎖形態と機能 (1)くし型高分子であるポリマクロモノマーの側鎖に解離基を導入すると、側鎖内及び側鎖間の静電相互作用のためポリマクロモノマーの本来の分子鎖の剛直性をさらに高めることが認められた。 (2)ポリカチオン主鎖に水溶性側鎖をグラフトした分岐高分子が、核酸ハイブリッドと溶液中で共存するとハイブリッド周りの対イオン凝集の程度を抑えることを小角X線散乱実験で直接観察し、ハイブリッドの2重鎖や3重鎖の安定性との関連を検討した。
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