研究課題/領域番号 |
11650960
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
資源開発工学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
一ノ瀬 政友 九州大学, 大学院・工学研究院, 助手 (50038006)
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研究分担者 |
松井 紀久男 九州大学, 大学院・工学研究院, 教授 (30136535)
島田 英樹 九州大学, 大学院・工学研究院, 助教授 (70253490)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
800千円 (直接経費: 800千円)
2000年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | 岩盤(地下)構造物 / 軟岩・中硬岩 / 中・長期的安定性 / 乾湿作用 / 風化 / 力学的特性値の変化 / 風化指標 / 岩盤構造物 / 中・長期的な安定性 / 岩石の風化 / 内部構造の変化 |
研究概要 |
本研究は、軟岩あるいは一部の中硬岩と呼ばれる岩石類を対象として、岩石風化の主要因のひとつである乾湿作用を人工的に岩石試料に与え、この結果生じる強度特性の変化を把握するとともに、空隙量や空隙径分布、比表面積、亀裂などの内部構造の変化を観察・計測し、風化程度の判定の基礎的指標を得んとするものである。 以下主な実施項目と結果について概述する。 1.先ず研究対象岩石試料として、我国およびインドネシアの夾炭層岩石を選定した。岩種は頁岩が主である。これらの基礎物性値を計測するとともに、各種試験の供試体の作製を行った。 2.含水特性試験およびスレーキング試験(2種類)を終了した。全ての試料岩石に程度の差こそあれ、スレーキング現象が見られた。とくにインドネシア産の頁岩類はこれが激しい。 3.水銀圧入法により、空隙量や空隙径分布を計測した。インドネシアと我国の頁岩を比較すると、空隙径分布状態はほぼ同様であるが、空隙量については多少大きい傾向にあった。 3.繰返しの乾湿作用を与える前の乾燥及び湿潤強度値(一軸圧縮強度、圧裂引張強度、ヤング率等)を求めた。湿潤強度値は乾燥強度値に比べて1/2〜1/3以下に低下したが、スレーキングにより湿潤強度値を得ることが出来ない試料も多かった。このような岩石は乾湿の繰返しを与えた強度試験は不可能であるので、新たな岩石試料(中硬岩)の採取を行い、上記試験を続行中である。 4.一部試料について、X線CT法により潜在亀裂や空隙の可視化を試みた。ある程度のサイズ(50〜100μのオーダー)以上では、潜在亀裂や空隙の定性的な可視化は可能であるが、これらの定量的な把握は困難であった。
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