研究課題/領域番号 |
11650964
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
資源開発工学
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研究機関 | 一関工業高等専門学校 |
研究代表者 |
佐野 茂 一関工業高等専門学校, 物質化学工学科, 教授 (20042195)
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研究分担者 |
二階堂 満 一関工業高等専門学校, 物質化学工学科, 助教授 (30218094)
小田嶋 次勝 一関工業高等専門学校, 物質化学工学科, 教授 (20005375)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2000年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1999年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
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キーワード | 磁気カード粉砕 / 剥離粉砕 / 資源リサイクリング / 磁気分離 / 摩砕剥離 / 環境安全型分離 / 撹拌分離 / 磁力選鉱 / 磁性粉分離 / 磁力分離 / 超音波撹拌 / プリペイドカード処理 / 再原料化粉砕 / 再資源化分離 |
研究概要 |
現在、使用済みプリペイドカードや各種切符(高速道の切符、JRの切符等)類の処分は、そのほとんどが埋め立てか焼却処分に頼っている。これらのカード類の再資源化を目的に、後処理の難しい燃焼や薬品処理を避け、機械的に剥離粉砕及び磁力分離を行なうもので、現在では珍しくなりつつある鉱山の選鉱技術を発展させた分離法を用いるところに特徴がある。本研究は、平成11年度から基盤研究C(2)の支援のもとに基礎研究を開始し、平成12年度に終了するものであり、続いて基盤研究(2)の展開研究にシフトして、実用化を目指した研究を続けている。 (1)母材がプラスチックであるテレホンカード及びパッキーカードの場合; いずれも、母材はプラスチック(ポリプロピレン、PET、ポリスチレン等)であり、母材、磁性粉体層、薄層皮膜からなっており、単純な剥離または薬品による溶解分離が困難である。 〔結果〕5〜6mm角程度に細断後、高速スクリーンミルで粉砕し、母材粉と磁性粉の凝集力の影響を除くため、水中で撹拌後、選鉱機で湿式分離した。結果はほぼ100%に近い母材粉(プラスチック粉)が得られた。分離された磁性粉の用途については今後の検討を要する。 (2) 母材が紙である高速道切符、JR切符の場合; どちらも、母材は紙であり、プラスチック薄層、磁性粉体層、プラスチック薄層の順序で圧着されている。 〔結果〕高速道切符の場合は、(1)と全く同様な湿式分離方法で、母材の紙繊維と磁性粉に分けることができた。JR切符の場合は、母材である紙繊維の腰が弱いため、細断後、粉砕するよりも、むしろ、水中に浸漬しながらゆっくりと撹拌することにより、母材層と磁性粉層をきれいに分離することができた。これらの紙繊維は紙の原料となるが印刷インクの除去が必要となる。
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