研究課題/領域番号 |
11660021
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
園芸・造園学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
半田 高 筑波大学, 農林学系, 講師 (00192708)
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研究分担者 |
倉重 祐二 新潟県立植物園, 研究官
遊川 知久 国立科学博物館, 筑波研究資料センター, 研究官 (50280524)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2001年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2000年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1999年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | ツツジ / ヨウラクツツジ / 分子系統 / 属間雑種 / AFLP / ITS / ツツジ属 / 遠縁交雑 / matK |
研究概要 |
ツツジ属植物における新品種群の開発を目的に、分子遺伝学的な解析である塩基配列解析とAFLP(Amplified Fragment Length Polymorphism)分析をおこなった。まずツツジ属内の主な種と近縁属を材料に、葉緑体DNA上のmatK遺伝子近傍ならびに核DNAのITS領域について塩基配列解析した結果、ツツジ属内の種間関係において一部従来の形態分類とは異なる結果が得られたことから、ツツジ属内分類群の見直しが必要であることがわかった。また、近縁属であるヨウラクツツジ属の5種はいずれの解析においてもツツジ属の中に位置する結果となり、ヨウラクツツジ属はツツジ属の一部として考えるのが妥当な結果となった。さらに、より感度の高いAFLPを用いてヨウラクツツジ属の核DNAを分析したところ、ヨウラクツツジ属内の異なる種と、種内で産地の異なる集団を明瞭に分けることが可能であった。 これらの結果をもとに、ヨウラクツツジを数種のツツジ属植物と交配した結果、サクラツツジなどとの間で交雑実生と思われる個体が得られた。また、交雑過程における花粉管伸長や交雑胚の発達過程を切片を作成して顕微鏡下で観察し、交雑実生の得られない組み合わせがどの段階で問題を生じているかを特定した。また、得られた実生についてもアルビノを生じる交雑組み合わせがあったことから、これらの組み合わせでは核と葉緑体の不調和が示唆された。発育した実生から順次DNAを抽出してAFLP分析を、したところ、両親が固有に持つバンドを確認することができ、ヨウラクツツジ属とツツジ属の雑種実生を獲得することができた。
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