研究課題/領域番号 |
11660055
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
植物保護
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研究機関 | 石川県農業短期大学 |
研究代表者 |
古賀 博則 石川県農業短期大学, 附属農業資源研究所, 教授 (60290079)
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研究分担者 |
中谷内 修 石川県農業短期大学, 附属農業資源研究所, 助手 (40227963)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2001年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2000年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1999年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | エンドファイト / 植物共生菌 / 特異性 / 免疫電顕 / Neotyphodium / Epichloe / Ephelis / イネ科植物 / エネルギーフィルター電子顕微鏡 / EF-TEM / 透過性 / 元素分析 / レクチン / トールフェスク / ペレニアルライグラス |
研究概要 |
エンドファイトは寄主植物に耐病虫性や耐乾性などの有用機能を付与することから、農業への利用が注目されている。エンドファイトの農業への利用には、国内外から広範にわたってエンドファイトを収集し、その分離菌株の種の同定を行い、そして耐病虫性などの有用性の検定が不可欠である。エンドファイトは宿主以外の植物種に人工接種して有用機能を付与することができる。その際に大きな隘路となるのが、エンドファイトと被接種植物との間の特異性の問題である。本研究では、種々のイネ科植物より収集したエンドファイトを宿主以外の植物に人工接種したときに生じる親和性・非親和性の特異性の発現場面を電子顕微鏡で解析することによって、特異性の発現機構について考察した。 現在までに得られた結果をまとめると、1)無性世代のみのエンドファイトだけでなく、有性世代をもつエンドファイトも分離・同定された。また、C3植物のみならず、C4植物からもエンドファイトが分離・同定された。2)C3植物およびC4植物で、エンドファイト感染植物は耐虫性が付与されることを明らかにした。3)植物体内のエンドファイト菌糸を免疫電顕の手法で検出する方法が確立された。4)免疫電顕の応用によって、特異性発現が見られる細胞間隙の成分のほとんどはエンドファイト由来ではなく宿主植物由来であることが示唆された。4)エネルギーフィルター電子顕微鏡を用いて、この細胞間質の元素分析を行なった結果、親和性組合せではOやPなどが多量に検出されたのに対し、非親和性組合せではほとんど検出されないなど、顕著な差違が認められたが、今後さらに解析する必要がある。
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