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クワ芽枯病に対する微生物農薬の検討

研究課題

研究課題/領域番号 11660057
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 蚕糸・昆虫利用学
研究機関信州大学

研究代表者

齋藤 英毅  信州大学, 繊維学部, 講師 (30021174)

研究分担者 野末 雅之  信州大学, 繊維学部, 助教授 (30135165)
研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2000年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1999年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
キーワードクワ芽枯病 / Fusarium属菌 / 拮抗菌 / 生物防除
研究概要

クワ芽枯病菌に対する拮抗菌の検索と、クワの生育には悪影響をおよぼさない、拮抗菌のスクリーニングを同時に行う、同時選抜法について検討した。Herrの三重培地法を基準として、1層目培地に添加したクワカルスの褐変化を指標として、採集した菌株をクワカルスに直接接種したところ、同時選抜法でのカルスの褐変化の有無と高い確率で一致し、同時選抜法の有効性が確認された。
Herrの三重培地法を改変した方法で、土壌からクワ芽枯病菌に対する拮抗菌を検索し、強い拮抗作用を持つ39L40C株を選抜した。39L40C株はStreptomyces sp.で、クワ芽枯病以外の植物病原菌に対しても強い拮抗作用を示し、幅広い抗菌スペクトルを持っていることが判明した。PS液体培地を用いた培養ろ液の抗菌活性について検討した結果、培養24時間では全く抗菌活性は見られなかった。培養72時間後から、70rpmで振とう培養した場合には、強い抗菌活性が認められた。静置培養した場合にも、培養72時間後から、抗菌活性が認められた。170rpmで振とう培養した場合には、培養120時間後から、抗菌活性が認められたが、前2者に比べるとその活性は低かった。ろ液を120℃、15分間オートクレーブ処理すると、抗菌活性は著しく減少した。39L40C株の培養ろ液を添加した液体培地で77芽枯病菌の分生子を培養すると、95%以上の分生子はコロニーを形成せず、その生育も顕著に阻害された。
39L40C株の桑条を用いた抗菌活性試験および桑条切片上での生育抑制効果を検討した結果、ペーパーディスクを用いた場合と同様、桑条の場合にもクワ芽枯病菌の生育を抑制した。39L40C株は乾燥条件下で14日後も生存が確認された。39L40C株を先に接種しておくと、桑条で顕著な発病抑制効果が観察された。
以上のことから、クワ芽枯病の生物防除に利用できる可能性が示唆された。

報告書

(3件)
  • 2000 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (10件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (10件)

  • [文献書誌] 池田健太郎: "クワカルスを用いたクワ芽枯病菌の拮抗菌のスクリーニング"日本蚕糸学雑誌. 68・2. 119-123 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2000 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Kentaro Ikeda: "Growth-inhibition effect of Streptomyces sp. 39L40C to mulberry twing blight pathogen, Fusarium lateritium f. sp. mori"J.Seric.Sci.Jpn.. 69・3. 163-168 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2000 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 池田健太郎: "Streptomyces sp.36L40C株のクワ芽枯病発病抑制効果"日本蚕糸学雑誌. 69・5. 313-318 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2000 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Kentaro Ikeda: "Screening methods of antagonistic microorganisms to twig blight-fungi of mulberry using mulberry callus."J.Seric.Sci.Jpn.. 68, 2. 119-123 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2000 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Kentaro Ikeda: "Growth-inhibition effect of Streptomyces sp.39L40C to mulberry twig blight pathogen, Fusarium lateritium f.sp.mori."J.Seric.Sci.Jpn.. 69, 3. 163-169 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2000 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Kentaro Ikeda: "Disease suppressive effect to mulberry twig blight by Streptomyces sp.39L40C."J.Seric.Sci.Jpn.. 69, 5. 313-318 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2000 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 池田健太郎: "クワカルスを用いたクワ芽枯病菌の拮抗菌のスクリーニング"日本蚕糸学雑誌. 68・2. 119-123 (1999)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] Kentaro Ikeda: "Growth-inhibition effect of Streptomyces sp.39L40C to mulberry twig blight pathogen, Fusarium lateritium f.sp.mori"J.Seric.Sci.Jpn.. 69・3. 163-168 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 池田健太郎: "Streptomyces sp.39L40C株のクワ芽枯病発病抑制効果"日本蚕糸学雑誌. 69・5. 313-318 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 池田 健太郎: "クワカルスを用いたクワ芽枯病菌の拮抗菌のスクリーニング"日本蚕系学雑誌. 68・2. 119-123 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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