研究課題/領域番号 |
11660080
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用微生物学・応用生物化学
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
長澤 透 岐阜大学, 工学部, 教授 (60115904)
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研究分担者 |
満倉 浩一 岐阜大学, 工学部, 助手 (70324283)
吉田 豊和 岐阜大学, 工学部, 助教授 (90220657)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2000年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1999年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | ニトリルヒドラターゼ / Amycolatopsis属菌 / Actinomadura属菌 / 光学特異的ニトリルヒドラターゼ / 有機溶媒耐性酵素 / 溶媒耐性 / 耐熱性酵素 / 工業用生体触媒 / 工業用触媒 / ニトリル分解菌 |
研究概要 |
地球環境問題の深刻化と共に、従来の強酸、強アルカリ、塩素系有機溶媒、重金属触媒など環境問題を引き起こす従来の合成法に代わって、温和な条件下で効率的、選択的に作用する微生物反応、酵素反応の化学工業への導入が21世紀の課題とされている。既にRhodococcus rhodochrous J1株のニトリルヒドラターゼはアクリルアミド、ニコチンアミド生産の工業用触媒として用いられている。ニトリルヒドラターゼは極めて反応効率が高く生産性の高い触媒であり、将来、種々のニトリル類の水和反応に本酵素のさらなる用途の拡大が期待されている。しかしながら、J1株のニトリルヒドラターゼが万能ではなく、目的とするニトリル類によってはさらに特徴のある特性を持ったニトリルヒドラターゼが望まれている。例えば、熱、pH安定性、有機溶媒耐性、高濃度生成物耐性、高濃度基質耐性、基質に対する高い親和性、シアン耐性などの特徴を持ったニトリルヒドラターゼの探索が必須である。さらにファインケミカルズのキラル骨格の合成に光学特異的ニトリルヒドラターゼが必要である。即ち、ニトリルヒドラターゼ応用の新しい展開期を迎えている。本検討では、工業用R.rhodochrous J1株のニトリルヒドラターゼとは異なった特徴を持ったニトリルヒドラターゼ生成菌のコレクションの作成を試みた。新しい特徴を持ったニトリルヒドラターゼ生成菌を取得するために、これまでと異なった45℃での集積培養法を続けることにより、また新しいスクリーニング法を導入することにより、全く報告されていなかった新しい属、希少放線菌、Amycolatopsis属菌Actinomadura属菌が強いニトリルヒドラターゼ活性を見いだすことを明らかにした。まだ現時点では、活性は低いが熱安定性、高濃度基質特異性、有機溶媒耐性を示すニトリルヒドラターゼ生成菌を数株収集することに成功した。
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