研究課題/領域番号 |
11660162
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
林産学
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
鈴木 滋彦 静岡大学, 農学部, 助教授 (40115449)
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研究分担者 |
名波 直道 静岡大学, 農学部, 助教授 (10291395)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2001年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2000年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1999年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 木質ボード / 接着剤 / ホルムアルデヒド / ストランドボード / PEG系接着剤 / 堆積時間 / 機械的性質 / 単板積層材 |
研究概要 |
木質材料から放散されるホルムアルデヒドが、室内環境問題の一つとして取り上げられているなか、非ホルムアルデヒド系樹脂として開発されたPEG系樹脂に着目し、木質ボードへの利用適性を評価することを目的として、単板を原料とした積層板の製造、可使時間の影響とプリプレスを利用した成形加工条件の検討を行った。 不織布にレジンを含浸し、乾燥させた後に単板間に挿入することで、接着力が発現することを確認した。ストランドに接着剤を塗布し、乾燥させた後、放置した。塗布直後に熱圧締したボードも、3ヶ月後に製造したボードも曲げ性能、はく離強さに差は認められなかった。本試験範囲内では、材質の低下は生じないと判断できた。 ヒノキパーティクルを原料としてボードを製造した結果、1次圧締温度が高いほど2次圧締後の材質は低下した。また、1次圧締温度は80℃が最適であるとの結論を得た。ハンドリング可能で最も圧締時間の短い4分を最適1次圧締時間と定めた。上記の研究結果より、面材料としての木質材料への利用の他、成型加工製品への利用の可能性が示唆された。 さらに、ストランドボードの製造実験を行い、最適化条件および耐久性能を検討した。その結果、(1)接着剤添加率は、ヤング係数、せん断弾性係数など弾性域内の物性値に対しては、大きな影響を与えないこと、(2)曲げ強さ、はく離強さ、耐水性能に及ぼす接着剤添加率影響は顕著であるが、接着剤添加率によりTSを抑制することが可能であること、(3)良好な機械的性質を得るためには、150℃以上を必要とすること、(4)耐水性が求められる場合、圧締温度180℃以上が必要であることを明らかにした。 これらの結果より、PEG系接着剤は単板製品(veneer based products)類だけでなく、マット成形タイプのボード製造にも利用可能であることが示された。また、ストランドをエレメントとし、接着剤添加率、圧締温度条件の組み合わせを考慮することにより、性能の高いボード製造が可能であることが示唆された。
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