研究分担者 |
平井 卓郎 北海道大学, 大学院・農学研究科, 教授 (20173205)
JENSEN J. L. 秋田県立大学, 木材高度加工研究所, 流動研究員
佐々木 貴信 秋田県立大学, 木材高度加工研究所, 助手 (00279514)
JENSEN Jorgen L. 秋田県立大学, 木材高度加工研究所, 流動研究員
飯島 泰男 秋田県立大学, 木材高度加工研究所, 教授 (10279507)
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研究概要 |
木造軸組構法の柱-土台仕口について,理論と実験の両面から研究を行った。 解析には木ダボの引抜力と横架材の横圧縮応力に着目した仮定を用い,木ダボの引抜破壊を条件として,接合部の耐力を予測した。木ダボに直径12mmのハードメープル材を用い,軸組部材にスギ集成材を用いて製作した接合部のモーメント試験を行った結果,ダボの配置と本数を変えることで,モーメント抵抗を制御できることが示された。とくに,ダボを材縁に配置した場合は大きな耐力を得ることができ,予測値の適合性も高かった。105mm正角材の材縁に6本のダボを配置したものでは,最大モーメントが3.49kNmを示し,破壊時の変形角は1/26rad.であった。さらに,耐力壁としての性能を確認するために,木ダボ接合を用いた軸組壁体の水平せん断試験を行った。その結果,フレーム単体では,木ダボ接合部のモーメント抵抗によってせん断剛性を高めることができ,耐力は接合部の曲げ強度から予測することができた。また,筋かいを設けた試験体では,柱の引抜けに対して十分な強度をもつことが確かめられた。
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