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カニ体液中に存在するフグ毒結合タンパク質に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 11660201
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 水産化学
研究機関東京水産大学

研究代表者

長島 裕二  東京水産大学, 水産学部, 助教授 (40180484)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2000年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1999年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
キーワードイワガニ / 体液 / フグ毒 / テトロドトキシン / 糖タンパク質 / 金属イオン / イソガニ / タンパク質 / 精製
研究概要

イワガニ科イソガニの体液中にはフグ毒テトロドトキシン(TTX)を特異的に結合する高分子化合物が存在する。昨年度の研究により,従来報告されている分子量2000k以上の成分に加え,分子量約400kのTTX結合性化合物を見出し,これを精製単離した。そこで,今年度はまずこのTTX結合性化合物の物理化学的性状を調べた。TTX結合性化合物の分子量はゲルろ過により約400k,SDS-PAGEにより約82kと見積もられ,サブユニット構造をとることが示唆された。各種分析の結果,本化合物は等電点は約3.5,酸性アミノ酸(Asp,Glu)を24%(モル比)含む酸性タンパク質で,タンパク質量に対し還元糖として7%,アミノ糖として14%の糖を含むことが判明した。本化合物のTTX致死作用抑制力はトリプシン,プロテアーゼXIV,アミラーゼ,アミログルコシダーゼ処理により失われ,そしてサブユニット(分子量約82k)になるとTTX致死作用抑制効果を示さなかったことから,TTXとの結合には分子内のタンパク質と糖の関与ならびに高次構造の重要性が示唆された。ゲルろ過HPLC(TSKgelG3000カラム)での挙動において分子量2000k以上の成分は一部分子量400k成分に変換すること,SDS-PAGEにおいて約82k成分を与えたこと,アミノ酸組成が類似していることから,分子量2000k以上の成分はTTX結合性化合物(分子量約400k)が会合したものと考えられた。また,本化合物のTTX致死作用抑制力は金属イオン(Cr^<6+>,Cu^<2+>,Zn^<2+>)の添加により阻害されたことから,本化合物はイソガニ体液中では金属輸送に関与している可能性が推測された。

報告書

(3件)
  • 2000 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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