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海洋産アルカロイド、ラメラリンをモデルとした新規抗腫瘍性化合物の開発

研究課題

研究課題/領域番号 11660207
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 水産化学
研究機関長崎大学

研究代表者

石橋 郁人  長崎大学, 水産学部, 助教授 (10192486)

研究分担者 小田 達也  長崎大学, 水産学部, 助教授 (60145307)
研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2000年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1999年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
キーワードラメラリン / 海洋天然物 / アルカロイド / 細胞毒性 / 構造活性相関
研究概要

巻き貝の一種Lamellaria sp.やホヤ類Didemnum sp.から単離されたイソキノリン骨格を持つアルカロイドであるラメラリン類は、ウニ卵の細胞分裂阻害、細胞毒性、免疫調節活性、エイズウイルス増殖阻害活性、ガン細胞の多剤耐性(MDR)機構阻害活性など多様な生理活性を持つことが知られている。
著者等が合成に成功したラメラリンDの細胞毒性を二種類の正常細胞(Vero及びMDCK)及び腫瘍細胞(HeLa及びXC)を用いコロニー形成阻害活性を指標に調べた結果、細胞種間の選択性には欠けるものの、ラメラリンDは対照薬剤として用いた抗生物質マイトマイシンCをしのぐ高い活性がみられた(IC_<50>10-23nM)。
そこで本研究では、ラメラリン類の構造と活性の関係を解明し、新規抗ガン剤の開発のための基礎的知見を得ることを目的とした。具体的には、以下の内容の研究を行った。
1)ラメラリン基本骨格上に結合した種々の酸素官能基の細胞毒性に対する役割を明らかにするために、これらを除去した化合物あるいは他の基で置換した誘導体を各種合成し、その生理活性を調べた。
2)8,9,13,14位にメトキシ基を持つラメラリン誘導体は天然には存在しないが、市販試薬パパベリンからの誘導が可能であり、合成のステップを大幅に短縮することができ、医薬としての実用化には有利であるので、A環上の置換基を変化させた一連の8,9,13,14-テトラメトキシ体を合成し、それらの生理活性を天然物のものと比較した。
その結果、ラメラリンDの8位と20位の水酸基は細胞毒性発現に必須であるが、13位のメトキシ基、14位の水酸基および21位のメトキシ基は細胞毒性に必ずしも関与しておらず、場合によっては取り除くことが可能であるなど、ラメラリンをモデルとした新しいタイプのガン治療薬の開発研究へと展開する上で基礎的かつ重要な知見を得ることができた。

報告書

(3件)
  • 2000 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Fumito Ishibashi, et al.: "Synthesis and Biological Acitivity of Lamellarin Derivatives"Proceedings of the 6th Joint Symposium of Cheju National University and Nagasaki University on Science and Technology. 104-107 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2000 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Fumito Ishibashi, Shinji Tanabe, Tatsuya Oda, Masatomo Iwao: "Synthesis and Biological Acitivity of Lamellarin Derivatives"Proceedings of the 6th Joint Symposium of Cheju National University and Nagasaki Univerity on Science and Technology. 104-107 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2000 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Fumito Ishibashi et al.: "Synthesis and Biological Acitivity of Lamellarin Derivatives"Proceedings of the 6th Joint Symposium of Cheju National University and Nagasaki University on Science and Technology. 104-107 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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