研究課題/領域番号 |
11660224
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
農業経済学
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
亀山 宏 香川大学, 農学部, 助教授 (70177608)
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研究分担者 |
NICKUM James E. 法政大学, 経済学部, 客員教授
JAMES Nickum E. Hosei University, visiting Prof.
JAMES. E Nickum 法政大学, 経済学部, 教授
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2000年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1999年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 黄河断流 / 水不足 / 水市場 / PMP / 数理計画モデル / 経済厚生 / water pricing / CGE / 一般均衡分析 / 経済発展 / 農家経済調査 / Water pricing / 空間モデル / 水資源 / 灌漑 |
研究概要 |
本研究は、2ヵ年の計画で始められた。現地調査とモデリングである。 平成11年度には、黄河流域の下流域と、中流域、上流域において主要な灌漑施設を現地踏査し、現地で起きている問題を知る手がかりとすることができた。中流域の内モンゴル自治区河套灌漑区においては、3割以上の節水をめざして灌漑技術や栽培技術など新たな技術革新の開発と普及を図っている。とくに、用水路漏水防止工事による被覆工事で水利用効率の向上を図っている。また、この灌漑区は広範囲にわたるため、節水に伴う地域内の農業所得への影響を公平に行うことを重視し、全域でトーモロコシ栽培にあたり同率の収量の減少を受け止める考え方を定着させつつある。また、下流河口域においては、山東省の東営市、高青県において大規模な貯水施設を建設し、洪水時の黄河の水を引水して貯水し、冬場の野菜作りに役立てようとする試みが取り組まれている。 平成12年度には、本研究の目標とする数理計画モデルの構築とモデルによるシミュレーションに取り組んだ。このために、(1)カリフォルニア州の水資源配分モデルと(2)世界銀行北京事務所の黄河流域水資源配分長期投資計画支援モデル、をもとに、本流域に適応するモデルの構築をめざした。(1)については、研究者・実務関係者からの聞き取り、現地調査により、そのモデルの特徴のPMP(規範的数理計画法)を把握することができ、(2)のモデルで用いられている基礎的なデータベースを用いて多種多様な作付類型を再現し、政策シミュレーションのできる見込みがついた。(2)については、周辺の淮河、海河を含めたWater Sector Modelが新たに開発され、これらの成果も(1)のモデリング方法に基づいて見直しを図る見通しがついた。 今回は、中国での水不足が農業を制約し、それが国内で産業連関のプロセスを通じてどのような経済厚生に影響をもたらすかについてCGEモデルの枠組みについて検討し、その成果としてGTAPデーターベースを用いた分析を行った。
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