研究課題/領域番号 |
11660263
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物環境
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
皆川 秀夫 北里大学, 獣医畜産学部, 講師 (70146520)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2001年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2000年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1999年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 画像処理 / 豚 / 体高 / 格子縞投光法 / 体重 / 非接触式体重計 |
研究概要 |
本研究は、画像処理による簡易な豚の非接触式体重計測システムの開発を目指した。初年度は、ビデオカメラとスライドプロジェクタとを用いて投光により豚の肩部に格子縞を作り、床面での格子縞と比較しその変化を利用して豚の体高を計測する方法を開発した。供試豚34頭(体重28.4kg〜112.5kg)全体では体高の平均相対誤差は6.6%、体重では4.2%となり、供試豚の体高と投影面積とより豚の体重を高精度で計測できた。 次年度は、ビデオカメラと、スライドプロジェクタを利用した格子縞投光器とに改良を加え両者を一体化した豚の非接触式体重計を試作した。豚の鮮明な映像が常時得られる飲水器の天井を選択し体重計を設置、その精度を検討した。一腹の肥育豚12頭(体重25.6kg〜42.2kg)を供試し、成長が顕著な2.5ヶ月齢から約1ヶ月間に計5回豚の体重を計測した。5回の平均誤差は±2.1%で、全体では90%が実用精度の±5%以内に入った。群の平均体重は最大誤差+0.7kg、平均誤差+0.7%となり、群の体重推定精度は高いことがわかった。 最終年度は、ビデオカメラとスライドプロジェクタとを用いた画像処理による豚の非接触式体重計システムを実用化する観点から、同体重計を固定式から移動式にして豚房内や通路での豚の体重計測を迅速化するとともに、豚の投影面積および体高を求めるための画像処理ソフトの簡易化を探った。豚舎内天井に2豚房に跨りレールを設置、それに体重計を吊下げ移動したところ約1/2の時間で計測できた。スライドプロジェクタに黄色線格子縞の赤色スライドを用い、豚のカラー画像の色彩処理にγ値補正を用いた結果、豚の画像処理と体重計測に最適な原画像を得た。これより簡易な画像処理ソフトを開発、汎用のパソコンを使って肉眼で容易に豚の体重計測ができた。 以上の成果より、ビデオカメラとスライドプロジェクタとを用いた画像処理による豚の非接触式体重計の実用化が高まった。
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