研究課題/領域番号 |
11660272
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
畜産学・草地学
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
有原 圭三 北里大学, 獣医畜産学部, 助教授 (00175994)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2001年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2000年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | 乳酸菌 / 食肉製品 / lactobacilli / プロバイオティクス / プロテアーゼ / ペプチド / 血圧降下作用 / ACE阻害活性 / Lactobacillus rhamnosus / 育種 / 変異 / 生理活性ペプチド |
研究概要 |
本研究は、食肉製品に保健的機能性の優れた乳酸菌を利用することにより、新しい付加価値の高い食品が開発可能になるという考えに基づき実施された。まず、プロバイオティック乳酸菌として知られるヒト腸管由来Lactobacillus属を中心とする菌株の食肉製品への利用を検討した。その結果、有望な菌株の一つとして、Lactobacillus gasseri JCM1131株が選抜された。さらに、食肉製品に利用できるような十分な食塩耐性や亜硝酸耐性を備えた変異株の作出を試みた結果、優れた変異株を得ることに成功した。また、乳酸菌の作用により食肉タンパク質から生理活性成分を作らせるために、菌株の検索を試みた結果、Lactobacillus rhamnosus FERM P-15120が良好な菌株として残された。L. rhamnosus FERM P-15120を用いて調製した発酵豚肉ホモジネイトは、高いアンジオテンシンI変換酵紊(ACE)阻害活性と血圧降下作用を示した。この活性は、発酵中に生成するACE阻害ペプチドによることが判明した。このペプチドを精製し、構造を明らかにした結果、Val-Phe-Pro-Met-Asn-Pro-Pro-Lysの配列を有するオクタペプチドであった。この配列は、豚骨格筋ミオシン重鎖中に存在するものであり、プロテアーゼの作用によりミオシン重鎖が分解して生成するものと見られた。このオクタペプチドを化学合成し、ACE阻害活性を検討した結果比較的高い活性を示した。発酵条件や菌株の変異処理により、発酵ホモジネイトのACE阻害活性が変化することも明らかにされた。さらに、発酵豚肉ホモジネイトの機能性を検討したところ、ストレス性胃潰瘍の予防効果があることが、ラットの水浸拘束試験により明らかにされた。現在、活性成分の精製を進めている。
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