研究課題/領域番号 |
11660283
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用動物科学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
束村 博子 名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 助教授 (00212051)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2000年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1999年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | エストロジェン / 受容体 / 視床下部室傍核 / 延髄孤束核 / 絶食ストレス / 黄体形成ホルモン(LH) / ノルアドレナリン作働性神経 / グルコース / 黄体形成ホルモン / fasting / motilin / glucokinase / glucose transporter / estrogen / stress / melanin-concentrating hormone(MCH) |
研究概要 |
これまで48時間の絶食ストレス負荷により、視床下部室傍核(PVN)および延髄孤束核(NTS)においてエストロジェン受容体α(ERα)の発現が誘起されることを明らかとし、またこれらの神経核が、絶食ストレス不可による黄体形成ホルモン(LH)分泌抑制に必要なエストロジェンのフィードバック部位であることを明らかにした。そこで、PVNでのERα発現がどのような機序により誘起されるかを解明し、さらにNTSにおけるERα発現ニューロンを同定することを目的として、ラットを用いて実験を行った。 卵巣除去を施したラットを用い、48時間の絶食を負荷した。絶食開始より、6、24、30および48時間後に脳を採取し、免疫組織化学によりERαの免疫陽性細胞の有無を確かめた。これに加え、一部の脳切片において、ERαとチロシン水酸化酵素(TH)あるいはドーパミンβ水酸化酵素(DBH)との2重免疫組織化学を行った。また、グルコース拮抗剤の投与によるERα発現の変化の有無も同様の方法を用いて確認した。 この結果、PVNおよびNTSにおけるERα免疫陽性細胞の増加は、絶食開始30時間以降に認められた。また、PVNにおいてERα免疫陽性細胞の殆どが、細胞質にTHあるいはDBHを持つことが明らかとなった。さらに、PVNにおいて、ERα免疫陽性細胞に隣接して、THあるいはDBH免疫陽性繊維が認められた。またグルコース拮抗剤の投与によっても、同様のERαの上昇が確認された。 以上の結果から、絶食はNTSのA2領域に細胞体をもつノルアドレナリン作働神経におけるERαの発現を促すこと、およびPVNにおけるERα免疫陽性細胞は、ここに投射するノルアドレナリン作働性神経により、ERα発現が誘起されることが示唆された。絶食によるさまざまな生理変化のうち、グルコース利用性の低下が、この発現誘起に関わることが示唆された。
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