研究課題/領域番号 |
11660303
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基礎獣医学・基礎畜産学
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
橋本 祷 北里大学, 獣医畜産学部, 教授 (30050503)
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研究分担者 |
汾陽 光盛 北里大学, 獣医畜産学部, 助教授 (00153007)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2000年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1999年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | アネキシンV / 黄体 / プロジェステロン / 細胞間コミュニケーション / 遺伝子発現 / ノーザンブロット / リアルタイムPCR法 / 偽妊娠 / 組換え蛋白質 / インサイチュ・ハイブリダイゼージョン |
研究概要 |
本研究では、黄体機能の調節機序を、異種細胞間のコミュニケーションによる、局所での機能発現のモデルと捉え、特に卵巣に細胞種特異的に発現するカルシウム-リン脂質結合タンパク質であるアネキシンVの生理的役割を追求した。 1)組換えアネキシンVの生産と精製 既に生産している組換えラットアネキシンVの生産条件と精製法を改良した。逆相クロマトフラフィーとリン脂質への親和性によって高純度にアネキシンVを精製することが出来た。 2)プロジェステロン分泌に対するアネキシンVの作用の観察 ラット卵巣の灌流系、卵巣嚢内への検体投与、黄体の器官培養実験それぞれについて、実験条件を検討し、プロジェステロン分泌反応が実験法によって異なることを見いだした。酸素分圧を高めた器官培養法について更に検討を続けている。 3)アネキシンV mRNAの発現調節 インサイチュ・ハイブリダイゼーション法でアネキシンV mRNA発現細胞の分布を観察すると、大型の黄体細胞に特異的に発現することが観察された。黄体のアネキシンV mRNA含量は、ラットの生殖周期に従って変動すること、特に黄体の機能化によって著しく減少することが、明らかになった。更に、アネキシンV mRNAの発現が、プロラクチンによって抑制的に調節されていることを明らかにした。 これらの研究成果から、アネキシンVを介する黄体内の細胞間コミュニケーションの存在が示唆され、黄体機能調節における役割を研究中である。
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