研究課題/領域番号 |
11670014
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
解剖学一般(含組織学・発生学)
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
和泉 伸一 長崎大学, 医学部, 助手 (40264246)
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研究分担者 |
進 正志 長崎大学, 医学部, 助手 (80145226)
小路 武彦 長崎大学, 医学部, 教授 (30170179)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2001年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2000年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1999年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 転写 / 核 / プロラクチン / 分化 / in situ hybridization / Southwestern / 胎盤 / 電子顕微鏡 / 転写因子 / Pit-1 / 遺伝子 |
研究概要 |
1.胎盤絨毛膜の細胞はプロラクチン・ファミリー蛋白遺伝子を発現する細胞に機能的分化をするが、それに当該遺伝子の発現を促進する転写調節因子(Pit-1)の分布の差が反映するかを結合型の特異的転写調節因子の分布を証明するSouthwestern組織化学で検討したところ、妊娠後期のラット胎盤で核内にPit-1が分布してくる絨毛膜細胞と細胞質にプロラクチン・ファミリー蛋白を発現してくる絨毛膜細胞とが時期および細胞レベルでほぼ一致していた。 2.機能的に分化している細胞における転写調節因子の存在状態を超微細形態レベルでSouthwestern組織化学により検討したところ、プロラクチン・ファミリー蛋白を発現している絨毛膜細胞およびプロラクチンを発現しているラット下垂体前葉細胞では、Pit-1が当該細胞の核の正染色質に局在していた。したがって、細胞の機能的分化には、活性型クロマチンが存在する正染色質部位に活性結合型の転写調節因子が分布することが必要であることが示唆された。 3.活性型転写調節因子と遺伝子DNAあるいはその転写産物核酸の核内における位置的量的な相互関係を解析するために、超微細形態的に因子および核酸を同時に可視化する基礎的技法の確立を試みた。45S rRNAは18S rRNAと28S rRNAに当分子数にスプライシングされるが、マウス精巣において18S rRNAならびに28S rRNAの分布を大小金コロイド粒子を用いたポストエンベッディングによるin situハイブリダイゼーション法で同時に定量的に電子顕微鏡下で検出したところ、セルトリ細胞の核小体の中での量的分布は異なっていた。このことから、転写因子や転写産物核酸などの代謝が異なる核内物質でも同時に定量的に相互分布の証明ができることが示唆された。
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