研究課題/領域番号 |
11670015
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
解剖学一般(含組織学・発生学)
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研究機関 | 国士舘大学 (2000) 横浜市立大学 (1999) |
研究代表者 |
日下部 辰三 国士舘大学, 体育学部, 教授 (80117663)
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研究分担者 |
松田 秀樹 横浜市立大学, 医学部, 助手 (80305458)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2000年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1999年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
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キーワード | 頸動脈小体 / 低酸素 / ペプチド性神経支配 / カルシウム結合タンパク / 自律神経 / セカンドメッセンジャー / 細胞内カルシウム / Fura2 / 化学受容細胞 / 血管拡張 / 免疫組織化学 / システマティック・ハイポキシア / 自律神経支配 / 三次元構築 / 細胞内セカンドメッセンジャー |
研究概要 |
(平成11年度) 1.免疫組織化学的検討:IsoおよびHypocapnic hypoxiaでVIP陽性線維が有意に増加するが,Hypercapnichypoxiaでは変化は認められなかった。一方、NPY線維はHypercapnic hypoxiaでは有意に増加するが、IsoおよびHypocapnic hypoxiaでは変化は見られなかった。Calbindin D-28k陽性線維はHypocapnic hypoxia環境下で減少し、NOS線維との関連が示唆された。 2.共焦点レーザー顕微鏡による検討:主として血管周囲に密に分布することが明らかになり、血管系との関係がより明確となった。 3.細胞内セカンドメッセンジャーおよびリン脂質(PI)代謝経路関連物質投与による生理応答の検討:cAMP系に関してはフォルスコリン等の投与を行ない細胞内小器官の運動の変化比較した。一方、IP3系に関しては、PLCのアゴニストの投与、また、Cキナーゼ関連物質を用い検討した。 4.化学受容細胞内のカルシウム測定:多くの培養化学受容細胞において、化学受容刺激に応じて細胞内カルシウム量は増加するが、一部には増加の認められない細胞も認められた。 (平成12年度) 1.低酸素暴露解除後の微細形態学的および免疫組織化学的検討:3ヶ月間の低酸素暴露(Hypocapnic Hypoxia)後、正常大気圧環境に戻した(1ヶ月後)ラット頚動脈小体は、低酸素暴露で肥大した血管系はコントロールの血管系に近いレベルにまで戻り、それに伴い頚動脈小体自体の大きさは縮小傾向を示した。一方、各種神経ペプチド抗体を用いた免疫組織化学的検討により、SP、CGRPおよびVIP免疫陽性神経線維の分布密度には大きな変化は認められなかったが、NPY免疫陽性線維の密度には有為な増加傾向が認められた。 2.低酸素暴露解除後の化学受容細胞内のカルシウム測定:Fura2による細胞内カルシウムの動態解析を行ない、自然刺激や化学刺激に対する細胞内記録で得られた脱・過分極細胞間の相互作用のメカニズムに関するモデルを提唱した。
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