研究課題/領域番号 |
11670022
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
解剖学一般(含組織学・発生学)
|
研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
阿部 寛 秋田大学, 医学部, 教授 (40151104)
|
研究分担者 |
関口 雅樹 東海大学, 医学部, 講師 (50163100)
山崎 正博 秋田大学, 医学部, 助教授 (70004603)
河原 克雅 北里大学, 医学部, 教授 (70134525)
石澤 章光 秋田大学, 医学部, 助手 (40134085)
田中 理 東海大学, 医学部, 講師 (80207076)
|
研究期間 (年度) |
1999 – 2000
|
研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
|
配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2000年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1999年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
|
キーワード | ATP感受性K^+チャネル / Kir6.1 / Kir6.2 / SUR / 神経細胞 / グリア細胞 / インサイト・ハイブリダイゼーション / 免疫電顕 / ミトコンドリア / ニューロン / 免疫組織化学 |
研究概要 |
内向き整流性K^+チャネル・ファミリーに属するATP感受性チャネル(K_<ATP>)は細胞内負電位の維持、細胞容積調節、K^+分泌路としての機能を有する。このうちKir6.1は多くの臓器に存在し、一方Kir6.2は膵β細胞や脳に存在する。これらは調節因子のスルホニル尿素受容体(SUR)とheteromultimerを形成してチャネル機能を表す。 インサイトハイブリダイゼーションと免疫組織化学法によって、はじめに脳におけるKir6.1とKir6.2の局在を詳細に観察した。Kir6.1は脳内の多くの神経細胞に広範囲に存在した。Kir6.2は、膵臓β細胞のみならず脳においても広範囲に存在することが明らかにされた。電顕で観察すると、Kir6.1はミトコンドリアに(Mol.Brain Res.,74,15-25)、一方Kir6.2はendoplasmic retculumやGolgi装置に局在していた(投稿準備中)。グリア細胞の局在については、Kir6.1は脳梁や小脳白質において弱い発現が確認され、グリア細胞におけるK_<ATP>の発現がはじめて証明された。Kir6.2についても同様に脳梁や小脳白質において確認された。電顕的にこれらの小型細胞はアストロサイトとオリゴデンドロサイトであることが証明された。続いて調節サブユニットであるSURの局在についてインサイトハイブリダイゼーション法によって観察し、多くの神経細胞に加え未報告だったグリア細胞においても発現を確認した。 今後はSURの蛋白の局在を抗体で確認し、また免疫電顕で細胞内局在を追究し、さらに腎臓におけるこれらの分子の詳細な発現を確認したい。
|