研究課題/領域番号 |
11670027
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
解剖学一般(含組織学・発生学)
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
竹村 司 近畿大学, 医学部, 助教授 (40227054)
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研究分担者 |
吉岡 加津夫 (吉岡 加寿雄 / 吉岡 加寿夫) 近畿大学, 医学部, 教授 (60111035)
日野 聡 近畿大学, 医学部, 講師 (70218733)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2000年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1999年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | ureteric bud / HB-EGF / proHB-GEF / tubulogenesis / collecting duct / proHB-EGF / 尿管芽細胞 / 間葉系細胞 / 尿細管 / 集合管 / PI-3 kinase |
研究概要 |
SV-40抗原発現マウス(e-11.5)の胎児後腎から尿管芽を単離することによりcell line化した培養尿管芽細胞(UBC)を研究に用いた。後腎由来の間葉系細胞は(MS-7)、胎生マウス(e-10)の後腎より、mesenchymal capを単離することにより得た。proHB-EGF発現細胞は、cDNAを発現ベクターに組み込んでUBCに発現させた(UBC^<proHB-EGF>)。proHB-EGFは、細胞外ドメインにPVENPLYTYDHT配列を有し、P(proline)で切断され、soluble(s)-HB-EGFとなる。そこで、proHB-EGFの尿細管形成の役割を検討するため、P部位を含めた9個のアミノ酸を欠失させたmutantも作成した(UBC^<del 9aa>)。培養方法は、type I collagen gel培養を用いた。s-HB-EGF(10^<-7>M)のcollagen gel内への添加では、培養数日で樹枝状のbranchingが誘導され、管腔構造を持つ尿細管類似の構造を示した。抗phosphoinositide-3 kinase(PI-3 kinase)抗体を用いたwestern blotにより、branchingと同期してPI-3 kinase活性の増加が認められた。一方、wortmanninにてPI-3 kinaseを阻害したUBCでは、尿細管形成は認められなかった。一方、TPAにてs-HB-EGFを切断した後に培養したUBC^<proHB-EGF>およびUBC^<del 9aa>では、proHB-EGFの細胞膜上での再構築に伴って、branchingの抑制された一本の管腔構造へと分化した。蛍光抗体法による検討により、proHB-EGFは、接着する細胞面に極性の持った回復を示すことが明らかとなった。また、この尿細管類似構造は、水チャンネルの一つであるaquaporin2の発現を示した。以上から、形成された尿細管類似構造は、集合管の性質を持つことが明らかとなった。s-HB-EGFは、尿管芽からのbranchingを高度に促進し、膜結合型HB-EGF(proHB-EGF)は、形成された尿細管構造の形態維持と成熟に関与するものと考えられた。
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