研究課題/領域番号 |
11670048
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生理学一般
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
亀山 正樹 鹿児島大学, 医学部, 教授 (60150059)
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研究分担者 |
はお 麗英 (はお り英) 鹿児島大学, 医学部, 助手 (40311881)
亀山 亜砂子 鹿児島大学, 医学部, 講師 (70244225)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2000年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1999年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | カルシウムチャネル / rundown / カルパスタチン / パッチクランプ / 心筋細胞 / Caチャネル / run-down |
研究概要 |
L型Caチャネルは、神経や筋などで重要な役割を果たしている。その活動調節機構は、Ca依存性不活性化、AキナーゼやCキナーゼによるリン酸化、G蛋白質の直接作用による促進や抑制などがあるが、不明な点もまだまだ多い。我々は、心筋Caチャネルの活動がcell-free系で消失するというrundown現象が細胞内蛋白因子とATPの喪失に起因することを発見し、チャンネルの活動が未知の蛋白により調節されるという仮説を提唱した。それを背景に、本研究は心筋Caチャネルの活動調節に関与する蛋白因子の性質を解明することや細胞内因子の作用とチャネルのリン酸化による調節との関連を解明することなどを目的として行われた。細胞内蛋白因子は、ゲル濾過による分画で2つある(P因子とH因子)と考えられた。P因子は電気泳動度、抗体反応性などからプロテアーゼインヒビターであるカルパスタチン(CS)と同定された。H因子は、イオン交換クロマトグラフ法での溶出位置、トリプシン感受性、フォスフォリパーゼA2感受性などを明らかにしたが、同定には至っらなかった。次いで、チャネルに対するCSの作用部位について検討した。CSはN末部の機能未詳のL領域と4つの相同性カルパイン抑制部位(D1-D4)からなる。各領域の断片ペプチドのCaチャネルに作用させると、L領域ペプチドに効果があり、D1-D4部位は無効であった。これより、CSのL領域は、Caチャネルと相互作用してチャネル活性に関与すると推定された。さらに、細胞内因子の作用とリン酸化による調節との関連を検討したところ、両者は基本的に独立した調節機構であることが明らかになった。
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