研究課題/領域番号 |
11670061
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境生理学(含体力医学・栄養生理学)
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研究機関 | 福井医科大学 |
研究代表者 |
本田 和正 福井医科大学, 医学部, 助教授 (50143946)
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研究分担者 |
成田 和巳 福井医科大学, 医学部, 助手 (80270958)
村田 拓也 福井医科大学, 医学部, 助手 (70281186)
樋口 隆 福井医科大学, 医学部, 教授 (70106326)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2000年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1999年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | 射乳反射 / オキシトシン細胞 / バゾプレッシン細胞 / 視索上核 / 背内側核 / 視床下部 / ラット |
研究概要 |
射乳反射の視床下部内求心路を明らかにするために、視床下部背内側核(DHM)と視索上核(SON)の神経連絡の特性を検討した。 1.DMH刺激に対するSONオキシトシン細胞(OT)の応答(平成11年度) ウレタン麻酔下の授乳期ラットを用い、SONのOT52個およびバゾプレッシン細胞(VAP)17個を20匹のラットから記録した。DMH刺激への応答は以下のとおりである;両側DMH刺激で興奮又は抑制後興奮(OT:26例、VAP:4例)、同側で興奮又は抑制後興奮(OT:11、VAP:5)、両側とも抑制(OT:3、VAP:4)、同側で抑制反対側で興奮(OT:3)、反対側で興奮(OT:1、VAP:1)、両側とも無効(OT:8、VAP:3)。以上の結果からOTは両側DMHから入力を受けている事実が明らかとなった。 2.DMH細胞活動の記録とOTへの出力の解析(平成12年度) 一側のDMHの単一細胞活動を記録して、両側のSONに投射しているか否かを解析した。16匹のラットにおいて同側のSONに投射している40個のDMH細胞を記録した。このうち4個は反対側のSONにも投射していた。また反対側のSONにのみ投射している細胞が4個記録された。これらの細胞のうち25個で射乳反射時の発火活動を記録できた。その結果、射乳反射に先立ってバースト発射を示す細胞が反対側のSONに投射する群で1個存在した。また、この細胞は吸乳刺激によって基礎発火頻度を増加させた。また、両側投射群2個および同側投射群1個で射乳反射に先立って発火頻度が低下した。対側投射群1個において吸乳刺激は基礎発火頻度を抑制した。以上の結果から、一側のDMHは、吸乳刺激の情報を両側のOTに伝達しており、射乳反射時の両側OTの突発性発射活動の同期化に関与していることが示唆された。
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