研究課題/領域番号 |
11670075
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境生理学(含体力医学・栄養生理学)
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
田中 冨久子 (貴邑 冨久子) 横浜市立大学, 医学部, 教授 (40046066)
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研究分担者 |
舩橋 利也 (船橋 利也) 横浜市立大学, 医学部, 助教授 (70229102)
江川 正人 横浜市立大学, 看護短期大学部, 教授 (40232938)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2000年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1999年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
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キーワード | ラット / GnRHサージジェネレーター / LHサージ / TTX / Ca^<2+>チャネル / GABAニューロン / カルシウムイメージング / NA^+チャネル / Ca2+チャネル / 視索前野 / Na+チャネル / GnRHサージジェネレー / Ca^<2+>チャネルター / Na^+チャネル |
研究概要 |
1.視索前野電気刺激誘発LH分泌に対する、視索前野へのNa^+チャネル阻害剤投与の効果 4日性周期を回帰する雌性ラットの発情前期の日の13:45時に定型的にネンプタール麻酔(35mg/Kg)を行った。その後視索前野内にTTXもしくは生理的食塩水を0.5μl投与し、その直後から30分間にわたる視索前野の電気刺激を行った。その結果、2μMのテトロドトキシン(TTX)投与によって、その電気刺激のLH分泌刺激効果が完全に阻止された。 2.白発性サージ状LH分泌に対する、視索前野へのNa^+チャネル阻害剤投与の効果 4日性周期を回帰する雌性ラットの発情前期の日の14:30時に、両側の視索前野内に5μMのTTXもしくは生理的食塩水を15μ1づつ投与した。その結果、TTX投与によりサージ状LH分泌が阻止された。 3.自発性サージ状LH分泌に対する、視索前野へのCa^<2+>チャネル阻害剤投与の効果 4日性周期を回帰する雌性ラットの発情前期の日の14:30時に、両側の視索前野内に5μMのL型Ca^<2+>チャネル阻害剤もしくは生理的食塩水を15μlづつ投与した。その結果、完全にサージ状LH分泌が阻止された。 4.前額断切片を用いたGnRHサージジェネレーター活動と視索前野領域のCa^<2+>変動およびGnRH分泌の解析 4日性周期を回帰する雌性ラットの発情前期の日の10:00〜11:00時に、ラットを断頭して脳を摘出し200μmの前額断切片を作成した。Calclum Green 1を取り込ませ、マクロCa^<2+>イメージングを行った。自発的なCa^<2+>変動は認められなかったが、100μMのGABA_A受容体アンタゴニスト、ピククリンにより視索前野領域でのCa^<2+>上昇が認められた。同時に測定した環流液中のGnRH濃度は、ビククリン投与により著明に上昇した。ナロキソン投与では、このようなGnRH分泌の変化は惹起されなかった。 以上の結果から、GnRHサージジェネレーターの活動には、TTX感受性電位依存性Na^+チャネルとL型Ca^<2+>チャネルが必須の役割を演じていること、また我々の仮説通り、GABAニューロンの脱抑制によりGnRH分泌が惹起され、オピオイドニューロンはサージ状GnRH分泌には関与しないこと、が明らかとなった。
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