研究課題/領域番号 |
11670086
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
薬理学一般
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研究機関 | 北海道大学 (2000) 京都大学 (1999) |
研究代表者 |
三輪 聡一 北海道大学, 大学院・医学研究科, 教授 (40157706)
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研究分担者 |
深尾 充宏 北海道大学, 大学院・医学研究科, 助手 (10250432)
岡本 安雄 京都大学, 医学研究科, 助手 (80293877)
眞崎 知生 国立循環器病センター, 研究所, 研究所長 (60009991)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2000年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1999年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | エンドセリン / 血管平滑筋 / 非選択的陽イオンチャンネル / ストア作動性Ca^<2+>チャンネル / SK&F96365 / LOE908 / trp / カルシウムチャンネル / クローニング / ストア作動性カルシウムチャンネル / カルシウム |
研究概要 |
血管収縮ペプチドであるエンドセリン(ET)により活性化されるCa^<2+>チャンネルの構造と機能を解析した。まず、パッチクランプ法および細胞内Ca^<2+>濃度測定を用いて、血管平滑筋においてETにより活性化されるCa^<2+>チャンネルを解析し、3種類のチャンネル-2種類の非選択的陽イオンチャンネル(NSCCs)およびストア作動性Ca^<2+>チャンネル(SOCC)-が関与することと、それらの機能および性質を分子レベルで明らかにした。また、これらのチャンネルがSK&F96365およびLOE908という薬物を用いることにより薬理学的に区別できることを示すとともに、ETにより誘発される血管収縮に実際に関与することを示した。次いで、これら3種類のチャンネルのcDNAクローニングを2とおりの方法を用いて試みた。一つはPCRクローニングであり、もう一つはアフリカツメガエル卵母細胞を用いた発現クローニングである。前者の場合には、これまでに発表されているtrpというCa^<2+>チャンネルの共通部分をプローブとして用い、また、発現クローニングの場合には通常の2電極ボルテージクランプ法ではなく^<45>Ca^<2+>の取り込みをスクリーニング法として開発した。PCRクローニングの結果、これまでに報告されているtrp4というCa^<2+>チャンネル(通常、6回膜貫通構造を有する)遺伝子の他に、trp4のスプライス変異型と考えられる遺伝子を得た。後者は第1、2番目の膜貫通領域を欠損していた。これら2つの遺伝子を卵母細胞あるいはHEK293細胞に発現させて、その電気生理学および薬理学的性質を検討した。その結果いずれの遺伝子もストア枯渇により活性化されるCa^<2+>チャンネルをコードしており、SOCCと同じ薬理学的性質を有することがわかった。さらに、スプライス変異型ではより大きい反応が得られることがわかった。NSCCsについては、発現クローニングにて陽性クローンを得て、その構造について詳細な検討を行っている。
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