研究課題/領域番号 |
11670130
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医化学一般
|
研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
野見山 尚之 熊本大学, 医学部, 講師 (00156225)
|
研究期間 (年度) |
1999 – 2000
|
研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
|
配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2000年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1999年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
|
キーワード | ケモカイン / 遺伝子クラスター / 遺伝子ファミリー / 遺伝子進化 / 遺伝子再編成 / PARC / LEC / eotaxin-3 / ILC / MPIF-1 / HCC-2 / 染色体17番 |
研究概要 |
ケモカインの遺伝子クラスターは比較的最近形成された遺伝子が密集していることから、遺伝子進化の面からは非常に興味深い領域といえる.そこでマウスの炎症性CCケモカイン遺伝子クラスターやヒトおよびマウスの炎症性CXCケモカイン遺伝子クラスターのマップを作成した.CCケモカイン遺伝子クラスターはマウスでもヒトと同様に数Mbの大きさで、MIP領域とMCP領域に分かれていた.それぞれの領域に属するケモカインは他の領域のケモカインよりもお互いによく似ており、このことはこれらのケモカインがタンデム重複によって形成されたことを示している.このマップの比較から、MCP領域のオーソログが不明であったヒトMCP-4やマウスMCP-5に対応する遺伝子はおそらく存在しないと考えられた.またシーケンシングの結果、ヒトHCC-1に対応するマウス遺伝子は存在しないこと、また遺伝子変換により対応関係が不明であったヒトMPIF-1およびLkn-1遺伝子はゲノム上の位置関係からはそれぞれマウスC10およびMRP-2に相当することがわかった.同様にしてCXCクラスターを調べると、全体の大きさは数Mbで、炎症性ケモカインからなるGRO領域と免疫系ケモカインからなるIP-10領域の2つに分かれていた.系統樹と見比べてみると、それぞれの領域のケモカインは進化的により近い関係にあることがわかる.このクラスターの大きな特徴はヒトでは5つの遺伝子からなるダイレクトリピートが存在するが、マウスではそのリピートの1つのユニットに相当する遺伝子しか保持していないことである.またマウスLIX遺伝子のヒト遺伝子はENA-78またはGCP-2と考えられていたが、マップ上からはENA-78であることが判明した.またマウスwecheやヒトIL-8に相当するヒト遺伝子は存在しないと考えられた.
|