研究課題/領域番号 |
11670136
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医化学一般
|
研究機関 | (財)癌研究会 |
研究代表者 |
川畑 正博 財団法人癌研究会, 癌研究所・生化学部, 主任研究員 (60224838)
|
研究分担者 |
八木 健 財団法人癌研究会, 癌研究所・生化学部, 研究員 (10322637)
井上 博文 財団法人癌研究会, 癌研究所・生化学部, 研究員 (70321635)
今村 健志 財団法人 癌研究会, 癌研究所・生化学部, 研究員 (70264421)
|
研究期間 (年度) |
1999 – 2000
|
研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
|
配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2000年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1999年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
|
キーワード | Smad / TGF-β / BMP / LIF / p300 / c-Ski / EIA / Schnurri / DNAチップ / Shn / STAT / E1A |
研究概要 |
1、新規ショウジョウバエSmadであるdSmad2を同定し、無脊椎動物においてもTGF-β/アクチビン系のシグナル伝達が存在することを明らかにした。また、ショウジョウバエにおいてTGF-βスーパーファミリーのシグナルの下流にあるShnとMadが、レセプター刺激に応じて結合することを見出した。 2、BMPの下流にあるSmad1はLIFの下流にあるSTAT3とp300を介して複合体を形成し、協調的に標的遺伝子の発現を誘導することを示した。 3、Smadは転写因子PEBP2αCと結合した。immunoglobulinCαプロモーターの転写活性化には両者の協調作用が必要であることを示した。 4、Smadと転写コアクチベーターであるp300との相互作用について検討し、p300内のSmad結合部位を同定した。E1AがSmadに結合しSmadとp300の相互作用を阻害することを出し、TGF-βのシグナルを抑制することを示した。 5、two-hybrid法を用いてSmad2に結合する蛋白としてc-Skiを同定した。Smadはc-Skiを介してhistone deacetylaseであるHDACと複合体を形成し、c-SkiはTGF-βによる転写活性化を抑制した。以上より、Smadはその結合する蛋白に依存して、転写の活性化、抑制の両者の作用を持ち得ることが示された。 6、BMPII型レセプターのノックアウトマウスを作製し、このレセプターが初期発生において重要な役割を果たしていることを明らかにした。 7、GCCGnCGC(GCCG box)を繰り返し持つレポーターを作製したところ、このレポーターはBMPに反応し、しかも、その活性化は細胞株に依存せず、BMPのシグナルを検出する有用な手段であると考えられた。
|