研究課題/領域番号 |
11670222
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
実験病理学
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
伊藤 隆明 横浜市立大学, 医学部, 助教授 (70168392)
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研究分担者 |
北村 均 横浜市立大学, 医学部, 教授 (20094302)
影山 龍一郎 京都大学, ウイルス研究所, 教授 (80224369)
宇高 直子 横浜市立大学, 医学部, 助手 (90285106)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2000年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1999年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 肺 / 神経内分泌細胞 / 細胞分化 / 遺伝子欠損マウス / 塩基性helix-loop-helix因子 / Notch シグナル / Notchシグナル / 肺上皮細胞 / basic helix-loop-helix因子 / Mash1 / Hes1 |
研究概要 |
本研究では、肺神経内分泌細胞の細胞分化を調節しているプロニューラルbasic helix-loop-helix(bHLH)型転写調節因子(Mash1およびHes1)の肺神経内分泌細胞の細胞分化における意義を明らかにするとともに、その転写機構の調節に関与しているNotchシグナル系の肺における働きについても検討し、以下のような結果が得られた。 マウス肺におけるMash1、Hes1の発現:Mash1は肺神経内分泌細胞の核に、Hes1は非神経内分泌細胞に特異的に発現することがわかった。 Mash1およびHes1遺伝子欠損マウスにおける肺神経内分泌細胞の変化: Mash1遺伝子欠損マウス肺には、肺神経内分泌細胞が出現しなく、Hes1遺伝子欠損マウスでは、肺神経内分泌細胞の増生が見られた。 マウス肺におけるNotchとNotch lignadの発現:Notch1-3は、気道上皮の非神経内分泌細胞に、Notch lignadのDelta-like1は神経内分泌細胞に、Jagged1、Jagged2は非神経内分泌細胞に免疫染色陽性像が認められた。 Mash1およびHes1遺伝子欠損マウスにおけるNotchとNotch lignadの発現変化: Mash1遺伝子欠損マウスでは、Delta-like1の発現が見られず、Hes1遺伝子欠損マウスでは、Notch1,Jagged1の発現低下が見られた。 マウス胎仔肺細胞の初代培養へのMash1遺伝子導入:マウス胎仔肺細胞の初代培養に、Mash1遺伝子をlipofectamine法で導入したところ、3日でDelta-like1が、6日ではCalcitonin-gene related peptideの発現が見られた。 以上、マウス気道上皮細胞の分化決定にbHLH因子のネットワークが重要で、そこにはNotchシグナル系の関与が想定された。
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