研究課題/領域番号 |
11670225
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
実験病理学
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研究機関 | 東京大学 (2000-2001) 自治医科大学 (1999) |
研究代表者 |
鄭 子文 東京大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (90285768)
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研究分担者 |
深山 正久 東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (70281293)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2001年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2000年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1999年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 胃癌 / p300 / 22q / GIST / LOH / NF2 |
研究概要 |
1.Gastrointestinal stromal tumor (GIST)における染色体22q領域を含む遺伝子変化を調べた。22例のGISTを大きさや分裂像の頻度からlow-risk(9例)、high-risk(13例)に分け、それぞれ22qを含む21の染色体領域における40カ所のmicrosatellite領域に設定したprimerを用い、loss of heterozygosity (LOH)を調べた。1P領域で19例のInformative case中7例,37%,14q領域で9/19,47%,22q領域で17/22,77%にLOHを認めた。特に22q12領域において16/17と高頻度でLOHを認めたが、この領域はneurofibromatosisの原因遺伝子とされるNF2が位置する部位であった。この領域のLOHはlow-risk、high-riskとも有意差は認めなかった。また、22q領域でLOHを示した症例のうち2例(2/22)にNF2のmutationを認めた。この結果よりGISTにおいてNF2が腫瘍化に際し重要な役割を果たしていると考えられる。 2.2.胃癌手術検体80例を用いて、染色体22q13に位置するp300遺伝子の変化について検討した。15カ所のマイクロサテライト領域に対するプライマーを用いて、遺伝子欠失を検討した。分化型34例中21例、未分化型46例中30例に遺伝子欠失を認めたが、両者の頻度に有意な差は認められなかった。分化型において進行癌とリンパ節転移例に有意に多く認められた。以上から、P300遺伝子の変化は胃癌の分化型において密接に関係し、癌抑制遺伝子としての働きを示すものと考えられた。 以上の研究成果より、GISTはNF2遺伝子と胃癌はp300遺伝子と強い関連が示され、染色体22q領域の変化が胃腫瘍と密接に関連していることが明らかにされた。
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