研究課題/領域番号 |
11670307
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ウイルス学
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
宮澤 正顯 (宮澤 正顕) 近畿大学, 医学部, 教授 (60167757)
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研究分担者 |
阿部 弘之 近畿大学, 医学部, 助手 (80309335)
田端 信忠 近畿大学, 医学部, 講師 (40298948)
松村 治雄 近畿大学, 医学部, 講師 (10229536)
宇高 恵子 京都大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (40263066)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2000年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1999年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
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キーワード | レトロウイルス / ワクチン / Tリンパ球 / 抗原エピトープ / 白血病 / 細胞傷害反応 / ナチュラルキラー / 感染防御 / ペプチド / エピトープ / CD4陽性Tリンパ球 / CD8陽性Tリンパ球 / 細胞傷害性Tリンパ球 / 抗体 |
研究概要 |
フレンド白血病ウイルスenv遺伝子産物上に我々が同定したヘルパーT細胞認識エピトープを単独で含む合成ペプチドワクチンは、このウイルスに感受性の高い(BALB/c×C57BL/6)F_1マウスへの一回投与で完全な発症阻止効果を示し、ペプチド投与群ではウイルス接種後早期に感染細胞が排除された。 ペプチドワクチンでCD4陽性Tリンパ球を感作した動物で、フレンドウイルス接種後に誘導される感染細胞排除のエフェクター機構を解析するため、免疫マウスにフレンドウイルスを接種後、経時的に脾細胞を採取して細胞傷害試験を行った。その結果、ウイルス感染初期にCD8陽性細胞傷害性Tリンパ球(CTL)が活性化されるほか、ペプチドワクチン投与マウスに限ってウイルス抗原特異的なCD4陽性CTL活性も誘導されること、更に意外なことに、フレンドウイルス接種後7〜9日目に誘導される細胞傷害活性の主体を占めるのは、CD4,CD8が共に陰性の細胞群であることがわかった。このCD4/CD8陰性細胞分画の実体は、マウスNK細胞マーカーDX5を発現する細胞群で、複数のフレンド白血病細胞株及びYAC-1細胞に対し強い傷害活性を示した。更に、ペプチドワクチン免疫マウスより、抗アシアロGM_1抗体投与によってTリンパ球機能に影響を与えずにNK細胞を取り除くと、ワクチンで誘導されたフレンドウイルス感染抵抗性が完全に失われた。一方、ペプチドワクチン投与によるフレンドウイルス感染防御にはCD4陽性及びCD8陽性Tリンパ球の存在も必須であり、特にCD4陽性Tリンパ球の存在は、ウイルス中和抗体産生に欠くことのできないものであった。 以上の実験事実から、フレンドウイルス感染の初期にはNK細胞が活性化され、フレンドウイルス感染細胞はNK細胞による傷害に感受性であること、ヘルパーT細胞認識エピトープを単独で含むペプチドワクチンによるフレンドウイルス感染防御には、CD4及びCD8陽性CTLやウイルス中和抗体と共に、NK細胞の機能も必須であることが明らかとなった。
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