研究課題/領域番号 |
11670311
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
免疫学
|
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
石井 直人 東北大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (60291267)
|
研究分担者 |
浅尾 裕信 東北大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (80250744)
|
研究期間 (年度) |
1999 – 2000
|
研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
|
配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2000年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1999年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
|
キーワード | OX40リガンド / OX40L欠損マウス / 実験的自己免疫性脳脊髄炎 / Leishmania Major感染症 / OX40 / 抗原提示細胞 |
研究概要 |
<目的> OX40リガンド(OX40L)は我々が遺伝子単離した免疫分子で、TNFファミリーに属する。最近、我々はOX40L遺伝子欠損(KO)マウスを作製し、OX40Lが抗原提示細胞の機能に重要な役割を果たすことを明らかにした。自己免疫発症及びTh1/Th1反応におけるOX40Lの機能を解析するために、同マウスを用いて、実験的自己免疫性脳脊髄炎(EAE)およびLeishmania Major(LM)感染実験を行った。 <結果> 1.直接抗原をマウスに免疫して誘導するactive EAE、in vitroで樹立した抗原特異的T細胞をマウスに静注して誘導するpassive EAEの両者で、OX40L欠損マウスにおいてEAEの発症が抑制された。以上の結果より、OX40LがT細胞の初回免疫レベル、エフェクター機能発現レベルの両者においてEAE発症に直接的に関与することが明らかになった。 2.Leishmania Major(LM)はマウスの免疫反応解析に用いられる代表的な寄生虫である。LMは、感染させるマウスの遺伝背景の違い(C57BL/6とBalb/c)により、免疫反応が大きく異なる。C57BL/6マウスではLM感染に対しTh1反応が惹起され、耐性を示す。一方、BALB/cマウスではLM感染に対してTh2反応が惹起され感受性となる。そこでOX40L欠損C57BL/6及びBALB/cマウスを用いてLM感染実験を行った。その結果OX40L欠損C57BL/6マウスでは野生型マウスと全く遜色無い耐性を示したが、OX40L欠損BALB/cマウスではTh2反応の抑制とTh1反応の亢進が観察された。以上の結果より、OX40LがLM感染におけるTh2反応制御に関与する可能性が示唆された。
|