研究課題/領域番号 |
11670313
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
免疫学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
藤井 穂高 東大, 医学(系)研究科, 助手 (30302665)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2000年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1999年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | サイトカイン / Yeast Two Hybrid法 / インターロイキン / Pyk2PTK |
研究概要 |
本研究は、分子生物学的方法を用いて、サイトカイン受容体からのシグナル伝達に関与する分子群を同定し、それらの分子群がサイトカインの作用発現に果たす役割を解明することを目的としている。 これまでの研究によって、サイトカイン受容体からのシグナル伝達にはJakファミリー蛋白チロシンキナーゼ(PTK)が、重要な役割を果たしていることが知られている。Jak PTKの基質となる分子、あるいはJak PTKの機能を調節する分子の同定を目的として、Yeast Two Hybrid法を用いてJak PTKと結合する分子の同定・単離を進める。平成11年までに、この方法を用いて、Jak3 PTKと会合する785アミノ酸からなる新規分子の同定に既に成功した。この分子を、インターロイキン2(IL-2)やIL-3依存性に増殖する各種細胞株に一過性に発現させ、増殖に伴って発現が誘導される遺伝子のプロモーターに与える影響を検討したところ、この新規分子はこれらの遺伝子の発現を負に制御する可能性が示唆された。現在までに、この分子をテトラサイクリン誘導性に発現するような細胞株の樹立に成功しており、この分子の発現によるIL-2及びIL-3依存性増殖への影響を解析中である。また、この分子の遺伝子を欠損するような変異マウスの作製も計画している。 一方、既知の分子に関して、サイトカイン受容体からのシグナル伝達への関与を検討した結果、従来ストレス応答等で活性化されることが示されていたPyk2PTKが、IL-2及びインターフェロンγシグナルにおいて重要な役割を果たしていることを見い出した。
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