研究課題/領域番号 |
11670356
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
衛生学
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研究機関 | 福岡大学 |
研究代表者 |
畝 博 福岡大学, 医学部, 教授 (40122676)
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研究分担者 |
百瀬 義人 福岡大学, 医学部, 助手 (20123119)
宮崎 元伸 福岡大学, 医学部, 助教授 (60299542)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2000年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1999年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | ヘリコバクター・ピロリ / CagA / 感染経路 / 家族内感染 / 夫婦間感染 / 母子感染 / 父子感染 |
研究概要 |
農山村地域に位置するH村とY町の住民を対象として、ヘリコバクター・ピロリ(H.Pylori)の家族内感染の状況について検討した。 475組の夫婦と37組の父母子についてH.Pylori抗体とH.Pyloriの保有する細胞毒素関連蛋白に対する抗体(CagA抗体)の測定を行った。夫婦間についてみると、H.Pylori抗体陽性率はH.Pylori抗体陽性の夫を持った妻の方が陰性の夫を持った妻より若干高率であったが、有意な差ではなかった。また、夫婦間のH.Pyloriの株の一致率も高くなかった。 親子間についてみると、子がH.Pylori抗体陽性になることに対するオッズ比は父親が陽性の場合、2.93(95%信頼区間0.25-33.85)と有意ではなかったが、母親が陽性の場合は8.08(95%信頼区間0.25-33.85)と有意に高率であった。 また、H.Pyloriの株の一致率は、母子間では85%と高率であったが、父子間では50%に留まった。これらの結果はH.Pylori感染が親子間で起こる可能性を示しており、父親と母親では母親の影響の方が強いことが示唆された。
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