研究課題/領域番号 |
11670366
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
公衆衛生学・健康科学
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研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
荒木田 美香子 浜松医科大学, 医学部, 教授 (50303558)
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研究分担者 |
青柳 美樹 浜松医科大学, 医学部, 助手 (60334976)
佐藤 友子 浜松医科大学, 医学部, 助手 (20313950)
金森 雅夫 浜松医科大学, 医学部, 助教授 (90127019)
森 照三 (森 昭三) びわこ成蹊スポーツ大学, 学長 (30032767)
松本 友子 浜松医科大学, 医学部, 教授 (40157376)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2001年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2000年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1999年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 中学生 / 精神的健康 / 縦断調査 / 家族システム / ストレス / 欠席日数 / 不登校 / 精神健康度 / ソーシャルサポート / ストレス対処能力 / 自己肯定感 |
研究概要 |
目的:縦断的量的分析から・中学生の精神的な不健康及び欠席行動の予測要因を個人のストレス認知・評価にかかわる影響要因と家族関係や父母の精神健康を主とした生成要因との2方向から把握し、予測モデルを作成し、さらに養護教諭から中学生の精神的不健康および欠席行動の予測要因を質的に調査分析し、量的調査から得られた予測モデルの検証、修正を行い、モデルを開発する。 方法:静岡県西部に位置する5市町村の8中学校における、平成11年度の中学1年生1010名とその父親、母親を調査の対象とした。時期は、平成11年から平成13年であった。質問項目は、精神健康度、登校回避感情、認知されたストレス、自尊感情、首尾一貫感覚、認知されたソーシャルサポート、ストレス対処行動、家族システム、家族構成であった。また、欠席日数は各年度末に学校より調査した。1年次の回収は中学生900人(回収率89.1%)、2年次は857人(回収率86.2%)、3年次には848人(回収率86.3%)であった。父母の回収は1年次1648人(父親792人、母親856人)、2年次1610人(父親765人、母親845人)、3年次1545人(737人、808人)であった。さらに、2002年に対象校の8養護教諭を対象に個別面接による聞き取り調査を行った。 結果と考察:欠席日数は1年次に比べて2年次に増加した。しかし、3年次にはやや減少する学校と上昇する学校があった。中学生の精神健康度は学年進行と共に悪化し、3年次においては全体の44.6%(男子38.9%、女子55.4%)が精神的不良群に分類された。また、母親の約80%は育児上の気がかりを保持していた。ストレス反応は、女子のほうが多く、反対に、自尊感情、首尾一貫感覚は男子のほうで高い傾向が把握された。共分散構造分析により、中学生のストレス反応とストレス影響要因に関するモデルを構築した。中学生のストレス対処能力は自尊感情、首尾一貫感覚、ソーシャルサポートの総計であり、ストレス反応の軽減要因となっていた。中学生のストレス対処能力の生成には中学生が認知した家族システムと父母のストレス対処能力が関与していることが明らかになった。また、1年次の自尊感情・首尾一貫感覚・ソーシャルサポートは3年次のストレス反応の予測要因であった。
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