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介護モデルの構築に関する研究-介護保険制度に向けて-

研究課題

研究課題/領域番号 11670399
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 公衆衛生学・健康科学
研究機関広島県立保険福祉大学 (2000)
広島県立保健福祉短期大学 (1999)

研究代表者

住居 広士  広島県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 教授 (30249528)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2000年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1999年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワード介護モデル / 介護保険 / 要介護認定 / 状態像の例 / 中間評価項目 / 介護度 / 要介護度 / 家族介護
研究概要

介護モデルは、介護度に応じて、ケアプラン・ケアマネジメントを策定して介護を実践していく過程であります。介護モデルの実践は継続的な介護過程である線であり、ケアマネジメントは介護モデルの実践の線を繋ぐ点であり、ケアプランは介護モデルの点と線の方向性であります。それらが介護モデルの理論による実践で、その介護モデルの点と線が、しだいに共同連帯することでより実線になっていくのです。介護モデルの構築には、介護を必要とする人々への介護学からの研究アプローチが必要であります。介護を必要とする人々へ実践的アプローチをすることで、「尊厳のある生活(ROL:Respect of Life)」を護り介(たす)ける介護モデルを確立することが可能となるのです。介護モデルは、要介護者と介護者の個別性を重んじその多様性を認めて、個人に合った介護支援業務により構成される必要があります。
まず介護モデルを構成するための基本的な介護業務を、(1)生命(Life Care)(2)生活(Living Care)(3)ケアマネジメント(Care Management)(4)医療(Medical Care)(5)末期(Terminal Care)(6)在宅(Home Care)(7)家族(Family Care)の7介護要因によって大別しました。それぞれの介護支援業務を、I関わり度(Involvement)II困難度(difficulty)III必要度(Necessity)の評価によって、介護モデルの指標である「介護度(Kaigo Index)」によって介護状態を評価していきます。つまりその7つの介護要因に属する介護業務が、要介護者に対して、1)どのように関わっているのか。2)どのように困難があるのか。3)どのように必要であるのか。という3つの視点にたって介護評価していきます。その関わり度・困難度・必要度から数量化した介護度による介護評価に基づいて、ケアプラン・ケアマネジメントを通じて介護する過程が介護モデルなのです。その介護評価の相互関係から、介護度=困難度X平均(関わり度+必要度)として数量化できました(参考文献:住居広士著『-介護保険総合研究-介護モデルの理論と実践』大学教育出版、1998)。
介護を必要としている要介護者が本来求めているのは、従来の保健医療福祉のモデルだけではなく、「尊厳のある生活(ROL)」を護り介ける介護モデルを強く望んでいるのです。障害モデルである要介護度(要介護状態区分等)や医学モデルであるかかりつけ医意見書(要介護度総合分類)に基づいた支援だけではなく、介護モデルによる介護度に基づいて介護状態に応じた支援が求められているのです。要介護者が、いかに高齢であろうと障害があろうと、どのような生活状態であろうと「尊厳のある生活」を護り介ける介護モデルによる支援が求められているのです。要介護者が人間として尊厳のある生活を保ち、介護者との共同連帯により主体的に生活することへの支援が、介護モデルの理念であります。いままでは、医学モデルを中心とした診断し治療して生命の延長(LOL)をはかりました。そして障害モデルを中心とした生活の質(QOL)の向上がいままで介護の理念でありました。しかし21世紀の介護保障時には、要介護状態でもいかに「尊厳のある生活(ROL)」にしていくかという考え方への転換をはかる介護モデルの理論と実践を確立する必要がある。

報告書

(3件)
  • 2000 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (28件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (28件)

  • [文献書誌] 佐々木哲二郎,住居広士 他: "介護の社会化を進める市民活動と医療ソーシャルワーカーの役割"介護福祉研究. 第8巻第1号. 79-81 (2000)

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      「研究成果報告書概要(和文)」より
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      2000 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 國定美香,住居広士 他: "介護のコミュニケーション術"介護福祉研究. 第8巻第1号. 86-89 (2000)

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      「研究成果報告書概要(和文)」より
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      2000 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 遠藤英俊,住居広士 他: "介護保険をめぐって"MEDICO. 第31巻第3号. 115-124 (2000)

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      2000 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 住居広士,土肥信之: "介護モデルにおける要介護者の介護度と家族介護評価"リハビリテーション医学. 第36巻第11号. 831-831 (1999)

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      2000 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 住居広士: "要介護認定における状態像の例の要介護度の検証"リハビリテーション医学. 第37巻第11号. 896-897 (2000)

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      2000 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 樋口美智子,住居広士 他: "地域マンパワーの強化の困難要因について"介護福祉研究. 第7巻第1号. (1999)

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      2000 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 荒川義子,住居広士 監修: "介護保険時代の医療福祉総合ガイドブック"医学書院. 266 (2001)

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      「研究成果報告書概要(和文)」より
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      2000 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 石田一紀,住居広士,橋本真也,加茂圭三: "要介護認定SOS-介護保険で泣かないために-"インデックス出版. 238 (2000)

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      2000 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] HIROSHI SUMII, et al.: "The Kaigo Index and assessment for long-term care Insurance in Japan."The Japan Journal of Rehabilitation Medicine. 36 (11). 831 (1999)

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      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2000 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] HIROSHI SUMII, et al.: "The Classification of the Kaigo Index in the long-term care Insurance in Japan."The Japan Journal of Rehabilitation Medicine. 37 (11). 896 (2000)

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      「研究成果報告書概要(欧文)」より
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      2000 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] HIROSHI SUMII, et al.: "Social Security from Managed Care to Long-Term Care in the USA-VISION and REVISION-"University Education Press. 1-234 (2000)

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      「研究成果報告書概要(欧文)」より
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      2000 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] HIROSHI SUMII, et.al.: "Total Guide for the services in the Health and Welfare field."IGAKU-SHOIN Publication. 1-266 (2001)

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      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2000 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 佐々木哲二郎,住居広士 他: "介護の社会化を進める市民活動と医療ソーシャルワーカーの役割"介護福祉研究. 第8巻 第1号. 79-81 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 國定美香,住居広士 他: "介護のコミュニケーション術"介護福祉研究. 第8巻 第1号. 86-89 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 遠藤英俊,住居広士 他: "介護保険をめぐって"MEDICO. 第31巻 第3号. 115-124 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 住居広士,土肥信之: "介護モデルにおける要介護者等の介護度と家族介護評価"リハビリテーション医学. 第36巻 第11号. 831-831 (1999)

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      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 住居広士: "要介護認定における状態像の例の要介護度の検証"リハビリテーション医学. 第37巻 第11号. 896-897 (2000)

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      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 樋口美智子,住居広士 他: "地域福祉マンパワーの強化の困難要因について"介護福祉研究. 第7巻 第1号. 47-49 (1999)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 荒川義子,住居広士 監修: "介護保険時代の医療福祉総合ガイドブック"医学書院. 266 (2001)

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      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 石田一紀,住居広士,橋本真也,加茂敬三: "要介護認定SOS-介護保険で泣かないために-"インデックス出版. 238 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 樋口美智子、住居広士 他: "地域福祉マンパワーの強化の困難要因について"介護福祉研究. 7巻. 47-49 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] Sumii H, et al.: "The Fundermental Principle of the Model for the Long-Term Care Insurance in Japan"6巻. 117-117 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] Miyake K,Sumii H, et al.: "The Objective QOL for the Aged with PGC morale scale in the institute"6^<th> Asia/Oceania Regional Congress of Gerontology. 6巻. 229-229 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 遠藤英俊、住居広士 他: "介護保険制度をめぐって"Medico. 31巻. 27-36 (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 石田一紀、住居広士: "納得できない要介護認定"萌文社. 151 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 住居広士 編著: "わかりやすい介護技術"ミネルヴァ書房. 187 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 住居広士 編著: "介護福祉研究に学ぶ-介護保険のために-"大学教育出版. 137 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 住居広士 他編著: "アメリカ社会保障の光と陰"大学教育出版. 235 (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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