研究課題/領域番号 |
11670405
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
法医学
|
研究機関 | 旭川医科大学 |
研究代表者 |
塩野 寛 旭川医科大学, 医学部, 教授 (20112451)
|
研究分担者 |
上園 崇 旭川医科大学, 医学部, 助手 (70294387)
清水 恵子 旭川医科大学, 医学部, 講師 (90312462)
佐々木 雅弘 旭川医科大学, 医学部, 助手 (80250546)
|
研究期間 (年度) |
1999 – 2000
|
研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
|
配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
2000年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1999年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
|
キーワード | 性染色体 / マイクロサテライト / アリル分析 / 突然変異率 |
研究概要 |
我々はこれまで検索の進んでいなかった性染色体上の種々のマイクロサテライトを検索対象として、以下の検討を加えた。 1)無作為に選択した日本人集団200人とドイツ人111人を対象として血液を採取し、検討を加えた結果、DYS388、DYS390、DYS391、DYS392、DYS393でそれぞれ8、7、5、10、5のアリルの存在が確認された。このうちDYS390を除くDYS388、DYS391、DYS392、DYS393では特定の1つのアリルに頻度が偏在し、法医学的応用は難しい事が明らかとなった。 2)DYS390では頻度の高いアリルで35.0%であるため日本人の個人識別には有用である。 3)日本人とドイツ人のヒカクでは、DYS388では共にアリルの数6個であるが、DYS392では日本人8個、ドイツ人9個とアリル数に違いがあり、その出現頻度の間に有意義が認められた。 4)検索を行った腫瘍細胞中25例中11例で腫瘍細胞の(CAG)nの反復領域でアリル数の変動を確認した。 5)これらはすべて正常細胞より繰り返し数を増加させる変化であった。 6)アンドロゲンリセプター(AR)(CAG)n部位では、他のSTR部位(0〜26%)よりも高い変異率を示した事より、この部位の変異が腫瘍の発癌過程に関与している可能性が示された。 7)各種の癌を対象として他のSTRを検索した報告では10〜20%に不安定性が認められている。(CAG)n部位の不安定性は比較的高いと考えられる。
|