研究課題/領域番号 |
11670414
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
法医学
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研究機関 | 札幌医科大学 (2000-2001) 京都大学 (1999) |
研究代表者 |
松本 博志 札幌医科大学, 医学部, 助教授 (60263092)
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研究分担者 |
福井 有公 京都大学, 医学研究科, 教授 (10025588)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2001年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2000年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1999年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | エタノール / 転写制御因子 / NF-κB / AP-1 / HIF-1 / 肝細胞 / 心臓 / アルコール / エンドトキシン / 類洞内皮細胞 / CREB / Kupffer 細胞 / nitric oxide |
研究概要 |
●ラット初代培養細胞において、転写制御因子NF-κBはナルコール(エタノール)により活性化するが、生理的LPSによる活性化に比べその程度は高い。 ●ラット肝細胞において、LPSによるNF-κB活性化はエタノール負荷により一時的に減弱するが、その過程には代謝物アセトアルデヒドによる変性・分解過程の阻害が関与している。 ●エタノール負荷で生じるLPSによるNF-κB活性化の減弱は負荷後1時間程度であり、その後活性は上昇する。 ●50mMのエタノールによりNF-κBは活性化するが、一方AP-1は負荷後60分から減弱する。 ●IκB分解阻害剤の付加によりAP-1活性の減弱は阻害された。エタノールによるAP-1活性減弱機構にはNF-κB活性化経路が関与している。 ●IκB分解阻害剤の付加はエタノールによるアポトーシスを減弱させた。エタノールによるアポトーシスへのNF-κB活性化経路の関与が示された。 ●Wistar雄ラットにおいて、アルコール急性投与により心臓および肝臓においてNF-κBおよびAP-1の活性化が認められたが、心臓における活性化は投与3時間以降において著明であった。 ●In vivoにおけるアルコール投与では心臓において低酸素応答性の転写制御因子HIF-1αの活性化が遅延的に認められ、飲酒後心臓で虚血性変化が生じる可能性が示唆された。
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