研究課題/領域番号 |
11670424
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
法医学
|
研究機関 | 東京大学 (2000) 山口大学 (1999) |
研究代表者 |
上村 公一 東京大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (30244586)
|
研究分担者 |
安原 正博 京都府立医科大学, 医学部, 教授 (60305604)
吉田 謙一 東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (40166947)
|
研究期間 (年度) |
1999 – 2000
|
研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
|
配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
2000年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1999年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
|
キーワード | 細胞死 / PC12 / プロテインキナーゼC / アポトーシス / メタンフェタミン / PKC / apoptosis / methamphetamine / 覚醒剤 / ネクローシス / Protein kinase C / glutamate receptor |
研究概要 |
私たちは、神経系細胞のモデルとしてPC12細胞を、細胞内ストレッサーとしての覚醒剤Methamphetamine(MAP)によって誘導される細胞死について、Protein Kinase C(PKC)isoformsとBc1-2 familyの関与について研究を行った。PC12cellに1〜5mM MAPを添加し、6〜48時間にわたり生存率を測定したところ、濃度及び時間依存的に低下した。逆にTUNEL陽性細胞の数は増加した。また、Giemsa染色では核の濃染像が見られた。z-VAD-fmkは、生存率の低下を抑制し、caspaseに依存した細胞死であることが示された。しかし、DNA断片化(ladder)や核の縮小、断片化、アポトーシス小体形成は認めないことにより、典型的なアポトーシスとは異なる。 細胞死はPKC activatorで抑制され、PKC阻害剤で促進された。PKC-α、δの特異的阻害剤safingol、rottlerinにより生存率の低下が認められなかったことから、PKC-α、δはMAPによる細胞死に関与していないと推定された。Western blot法でPKCの局在を観察すると経時的にPKC-εが細胞質から細胞膜へtranslocationしていた。一方、antisense PKC-εはMAPによる細胞死を増加させた。さらに、glutamine酸受容体拮抗薬MK801はMAPによる細胞死を抑制し、その効果はPKC阻害剤により抑制された。 MAPはPC12 cellに細胞死を引き起こすが、純粋なapoptosisではない。その過程で、PKC-εが活性化され、PC12細胞のMAPによる細胞死を抑制していることが示された。
|