研究課題/領域番号 |
11670429
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
法医学
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研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
神田 芳郎 久留米大学, 医学部, 助教授 (90231307)
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研究分担者 |
副島 美貴子 久留米大学, 医学部, 助手 (80279140)
木村 博司 久留米大学, 医学部, 教授 (20112039)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2000年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1999年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 分泌型 / FUT2 / 遺伝子欠失 / 遺伝子多型 / 血液型 / ABO抗原 / FUT6 / fucosyltransferase |
研究概要 |
分泌型遺伝子(FUT2)の多型について、ポリネシア人(サモア)とバングラディッシュ人を対象に解析をすすめた。 ポリネシア人では通常のPCRでは全く増幅されない個体が見出され、インド人ボンベイ型個体に見い出されたse・delあるいはse・fusであるかどうか検討した。FUT2のイントロン内には多数のAlu配列が存在し、エクソンの3′側にも多数のAlu配列が存在するが、ポリネシア人で見い出された欠失はボンベイ型の遺伝子欠失とは異なるAlu配列間で組換えが生じたものであった。その結果約9.3kbの遺伝子欠失が生じFUT2のcoding regionの完全欠失が引き起こされたもの(se・del2)であることが見出された。 さらにバングラディッシュ人のFUT2の調査でも興味ある知見が得られた。アフリカ人、ヨーロッパ人、イラン人の主たる非分泌型遺伝子は、se・428であり、アジア人のそれはse・357・385であることが分かっているが、se・428とse・357・385が共に存在する集団はこれまでの解析では見い出されなかったが、バングラディッシュ人ではse・428の頻度が0.234、se・357・385の頻度が0.074と何れも高い頻度で集団内に存在していることが分かった。このことは、バングラディッシュにおいてアーリア人とアジア人が混血したことを示唆する。さらにバングラディッシュ人では新たに302番目の塩基のミスセンス変異により101番目のコドンがプロリンからロイシンに置換するnull allele(se・302)が見い出された。
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