研究課題/領域番号 |
11670438
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
内科学一般
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
高見沢 勝 東京大学, 医学部・附属病院・分院, 講師 (40216784)
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研究分担者 |
岩田 力 東京大学, 医学部・附属病院・分院, 助教授 (00134578)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2000年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 樹状細胞 / ワクチン療法 / lysate / 横紋筋肉腫 / 滑膜肉腫 / IL-2 / PPD / 予防 / 滑膜内腫 / CTLエピトープ / CEAペプチド / 大腸癌 / 肺癌 |
研究概要 |
近年、悪性腫瘍に対する治療として樹状細胞と悪性腫瘍由来の抗原を使ったワクチン療法が広く行われるようになり悪性黒色腫、悪性リンパ腫、前立腺癌、腎癌、肺癌、消化器癌等でその有効性が報告されている。が、小児癌に対しては十分検討されていないのが実状である。小児の悪性腫瘍特に肉腫は進行もはやく転移例では化学療法も効果が少なく極めて予後が不良であるとが知られている。遠隔転移の認められる横紋筋肉腫1例(9歳女児)、滑膜肉腫1例(15歳女児)に対して患者由来の樹状細胞と切除腫瘍標本から抽出したlysateを抗原としてワクチン療法を施行した。全身状態、体格等を考慮しアフェレーシスをおこなわずアフェレーシスバッグによる300ml採血(20mlのバッフィコートを採取、残りを返血)からフィコール比重遠心法で単核球を分離した。単核球をプラスチック非付着細胞と付着細胞にわけそれぞれから樹状細胞を分離(DC1,DC2)し抗原と培養した後、少量のIL-2とともにそれぞれ2日目と7日目に静注した。また、Th1細胞活性化のために付着細胞の一部にPPDを添加し、培養したものを樹状細胞と同時に静注した。2-4週ごとに1回治療をおこなった。結果:横紋筋肉腫の症例では明らかな改善はみられず有効性が認められなかった。一方、肺転移、胸水貯留が認められた滑膜肉腫例では胸水の消失し、咳などの自覚症状の改善がみられ治療開始後約1年経過するが新たな病変の出現なく、通常の学校、家庭生活をおくっている。明らかな副作用は認められなかった。早期の滑膜肉腫(切除断端が陽性で遠隔転移が予想される症例)に対してこのワクチン療法は予防という点で可能性があると考えられる。
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