研究課題/領域番号 |
11670481
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
川邉 隆夫 (川邊 隆夫) 東京大学, 医学部・附属病院, 講師 (40195136)
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研究分担者 |
大橋 誠 東京大学, 医学部・附属病院, 医員
多田 稔 東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (80302719)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2000年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1999年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | パピローマウイルス / 遺伝子導入 / 膵管上皮 / 膵癌 / パピローマウィルス / 膵 |
研究概要 |
(1)単層培養膵管上皮細胞の確立 ラット膵管を材料とした膵管上皮細胞の単層培養技術を確立し、さらにヒト膵管を用いた場合の最適培養条件の検討に取り組んだ。ヒト検体の採取機会が少なかったこと、提供されたヒト検体は採取後かなり時間が経過している場合が多かったこと、などから今回の検討ではヒト膵管上皮細胞は単層培養されなかった。今後もヒト検体を用いた検討を継続し、単層培養を確立する予定である。 (2)組換えアデノウイルスベクターの作成 細胞死を回避する機能を持つ遺伝子(bc1-2、bc1-XL)、細胞増殖を促す働きを持つ遺伝子(膵癌の80%で検出される変異型k-ras遺伝子)を組み込んだアデノウイルスの作成を293細胞を用いたCOS-TPC法にて試みた。 Bcl-XLを組み込んだアデノウイルスについては、細胞に感染させることにより蛋白が発現することをWestern blottingにて確認し、さらにbio-activityをbio-assay(細胞にウイルスを感染させてbcl-XLを発現させることによって、細胞が細胞死を惹起しにくくなることを確認する)にて評価した。具体的には、このウイルスを癌細胞株に感染させることによって抗癌剤シスプラチンに耐性になることを確認した。 Bc1-2および変異型k-ras遺伝子を組み込んだウイルスに関しては、クローンは得られたものの、クローンを293細胞を母地として増殖させてウイルス液にする段階で、タイターが上がらないという現象が起こることが確認された。今後、293細胞で十分なウイルス増殖が得るためには、CRE-loxP systemなどのconditional expression systemを用いて作成する必要があると考えられた。
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