研究課題/領域番号 |
11670484
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
杉山 一仁 (杉村 一仁) 新潟大学, 医学部・附属病院, 助手 (80270940)
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研究分担者 |
朝倉 均 新潟大学, 医学部, 教授 (20051451)
猪子 英俊 東海大学, 医学部, 教授 (10101932)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2000年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1999年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | 潰瘍性大腸炎 / HLA抗原 / 疾患感受性遺伝子 / microsatellite marker / mapping / MHCクラスI関連遺伝子 / 三塩基反復配例多型 |
研究概要 |
[目的]我々は日本人潰瘍性大腸炎患者においてHLA Bw52-DR2(DRB1^*1502)-DPw9(DPB1^*0901)haplotypeが保存されており、このhaplotype上に潰瘍性大腸炎疾患感受性遺伝子が存在していることを明らかとしてきた。この領域中HLA-B抗原近傍に存在するMICA遺伝子は、(1)TM領域内にCAG/CTG triplet repeat polymorphismを持ち(2)腸管上皮細胞に特異的に発現され(3)peptideを結合する能力を示し(4)炎症性腸疾患に増加のみられるγδT細胞に認識されると考えられている。このため我々は潰瘍性大腸炎患者におけるMICA遺伝子多型性の潰瘍性大腸炎疾患感受性への関与を検討した。 [方法]潰瘍性大腸炎55例 正常対照103例よりインフォームドコンセントを得た上で、末梢血白血球よりDNAをphenol-chloroform法で抽出した。MICA遺伝子TM領域を、第4intron-第5exon境界領域に相当するMICA5F primerと第5exon内に相当するMICA5R primerを使用しPCR法にて増幅し、6%polyacrylamide sequence gel上で泳動した。DNA sequencerを用い、A4からA9の多型が決定された。 [結果] A6対立遺伝子のホモ接合体患者はA6対立遺伝子を持たない患者に比して、有意にその発症年齢が若かった(P<0.004)。 潰瘍性大腸炎患者群においてA6の有意な増加と、A4の有意な低下が認められた。MICA A6対立遺伝子の表現形は密接に潰瘍性大腸炎の発症年齢と関連していた。潰瘍性大腸炎の二峰性発症を理解する上で重要と考えられた。
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