研究課題/領域番号 |
11670500
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
田村 信司 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (30243223)
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研究分担者 |
伊藤 信之 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (30273668)
乾 由明 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (00294067)
河田 純男 大阪大学, 医学系研究科, 助教授 (90183285)
木曽 真一 大阪大学, 医学系研究科, 助手
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2000年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1999年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | 可溶型HB-EGF / 肝再生 / in vivo / HVJ-リポソーム / 遺伝子治療 / 肝細胞 / 増殖因子 / HB-EGF |
研究概要 |
HB-EGFが初代培養肝細胞に対し強力な増殖促進作用を有し、部分肝切除後の残存肝において他の増殖因子と異なりDNA合成に先立ち発現することから、肝再生早期に重要な役割を果たしていることを報告してきた。今回、マウスに対する分泌型HB-EGFの静脈内投与により正常肝においてHB-EGFのシグナルであるNF-kBおよびSTAT-3の活性化が惹起され、肝細胞の増殖が促進されることを明らかにした。これらの成果は分泌型HB-EGFが肝再生促進療法に応用し得ることを示していると考えられる。さらに、HB-EGFのトランスジェニックマウスを用い、膜結合型から分泌型HB-EGFへのプロセッシングの阻害剤投与により肝再生が抑制されることを見出した。これは分泌型HB-EGFが肝再生に必要であることを示唆している。分泌型HB-EGF遺伝子導入の肝再生能に及ぼす促進作用を検討するため、まず分泌型HB-EGF発現ベクターを作成し、培養細胞に導入し、発現量を検討した。その結果、mRNAおよび蛋白の発現亢進が明らかになった。この結果を受けて発現ベクターを大量に精製した。HVJ-リポソームのマEEス門脈および肝動脈内への注入でASTに有意な変化は無く、また肝組織学的にも肝障害が無いことを確認し、in vivoへ応用し得ることを示した。さらに、HVJ-リポソーム封入分泌型HB-EGF発現ベクターをマウスの筋肉内に局注し、血中濃度の有意な上昇を認めた。今回の検討でHVJ-リポソームを用いた分泌型HB-EGFの遺伝子導入による肝再生促進療法の可能性が示された。
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