研究課題/領域番号 |
11670543
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 日本医科大学 |
研究代表者 |
和田 謙 日本医科大学, 医学部, 助手 (30307954)
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研究分担者 |
坂本 長逸 日本医科大学, 医学部, 教授 (30196092)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2000年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1999年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | follistatin / epidermal growth factor / 増殖因子 / 胃線維芽細胞 |
研究概要 |
EGF/NRGファミリー増殖因子の生物学的重要性から私共はEGF様構造を有する全く新しい蛋白質のcDNAクローニングを試みた。今回、私共はRT-PCR法によりヒト胃線維芽細胞RNAを用いて2つのfollistatinドメインと1つのEGFドメインを有する新たなcDNAのクローニングに成功した。この新規クローンを私共はtomoregulin(TR)と命名し、このTRの消化管における細胞生物学的役割を明らかにしつつある。私共は平成11年度にTRの組織発現分布や細胞生物学的作用について論文発表を行った(Biochem.Biophys.Res.Commun.266:593-602,1999)。この論文で以下のことが明かとなった。 1.TRは細胞膜よりN端側で分離して細胞外ドメインが放出され、さらにEGFドメインが切断されることが推定された。 2.TRはerbB4のリガンドである可能性が示唆された。 3.組織発現分布に対する検討ではTRmRNA発現が胃線維芽細胞以外に脳、骨格筋、神経膠芽腫などに認められ、またマウスの胎生11日目から発現していた。 4.免疫組織学的検討では肺胞壁の線維芽細胞、糸球体メサンギウム細胞、グリア細胞にもTRの発現が認められた。 以上のことからTRはその構造、組織発現分布より発生、細胞増殖・分化、組織修復、癌発生などにおいて多彩な機能を有する新しい因子である可能性が示唆された。さらに現在私共はELISAアッセイシステムを用いた生体内TRの測定やTRフラグメント蛋白質を用いてTRの細胞増殖抑制作用などの生理作用を検討中である。
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