研究課題/領域番号 |
11670547
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 関西医科大学 |
研究代表者 |
中橋 佳嗣 関西医科大学, 医学部, 助手 (70247930)
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研究分担者 |
宮崎 浩彰 関西医科大学, 医学部, 助手 (30268370)
内藤 雄二 関西医科大学, 医学部, 講師 (30198014)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2000年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1999年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | 抗癌剤耐性 / ABC膜輸送蛋白質 / 肝癌 |
研究概要 |
1.肝癌細胞におけるアンソラサイタリン耐性関連蛋白質(anthracycline resistance-associated protein;以下、ARA)と多剤耐性関連タンパク質6(multidrug resistance-associated protein6;以下、MRP6)遺伝子の発現パターンと発現量 ヒト肝癌細胞HepG2、Huh7、PLC/PRF/5、HCC-T、HCC-MからmRNAを精製し、RT-PCRを行い、これら全ての肝癌細胞にARA・MRP6遺伝子が発現していることを確認した。ARA・MRP6遺伝子の発現量をノーザンブロット法にて測定したところ、上記の培養細胞ではARA・MRP6遺伝子はほぼ同量の発現を認めた。 2.抗癌剤によって肝癌細胞に誘導されるARAとMRP6遺伝子の選択性 ヒト肝癌細胞HepG2、Huh7、PLC/PRF/5をepirubicin(10ng/ml)とともに7日間培養した。培養開始後7日まで経時的にARA・MRP6遺伝子の発現量を測定したが、両遺伝子の発現は有意には誘導されなかった。 3.抗癌剤耐性肝癌細胞におけるARAとMRP6遺伝子の増幅 抗癌剤耐性肝癌細胞を樹立するため、上記ヒト肝癌細胞をepirubicin添加培地で培養し、epirubicin(100ng/ml)耐性Huh7細胞樹立した。サザンブロット法を用いるとこの耐性細胞のARA・MRP6遺伝子は増幅していた。 4.MRPによって肝細胞から胆汁中に排泄される薬剤の抗癌剤耐性におよぼす影響 上記ヒト肝癌細胞を、MRP2によって肝細胞から胆汁中に排泄されることの知られているglycyrrhizinをepirubicinとともに培養したところ、glycyrrhizinがepirubicinの抗癌作用を増強した。
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