研究課題/領域番号 |
11670551
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
古賀 浩徳 久留米大学, 医学部, 助手 (90268855)
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研究分担者 |
向坂 彰太郎 久留米大学, 医学部, 助教授 (90158923)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2000年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1999年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | COX-2 / 血管新生 / VEGF / apoptosis / PPARγ / 細胞周期 / p21 / p27 / pRb / NSAID / NS398 / PGE2 / 増殖抑制 |
研究概要 |
平成11年度は、肝癌細胞においてCOX-2阻害剤(NS398)によるアポトーシスおよびVEGF産生抑制効果を検討したが、有意な結果が得られなかった。しかしながら、NS398は肝癌細胞の増殖を有意に抑制することが明らかになった。さらに本研究遂行中、NS398が核内リセプターPPARγのリガンドになりうることが示されたため(J Biol Chem,1999)、PPARγリガンド(troglitazone)による肝癌細胞の増殖抑制機構に焦点を当て、研究を継続した。 平成12年度は、まずPPARγの活性化によって、肝癌細胞はG1期で停止(G1 arrest)することをFlow Cytometryにより明らかにした。G1 arrestが誘導された細胞株では、種々の細胞周期制御蛋白のうち、p21の発現増強を認めた。p21はmRNAレベルでも発現が増強していた。さらにp21発現増強に引き続くCDK2の活性低下とpRbの低リン酸化も認めた。しかし、pRb-deficient細胞でもG1 arrestを認めたことから、troglitazoneによるG1 arrestは必ずしもpRbの低リン酸化を介さないことが示唆された。また、興味深いことにpRb-deficient細胞ではp27の細胞内蓄積を認めた。troglitazone処理された肝癌細胞の超微形態学的検討では、ミトコンドリア内にelectron dense bodyを認めたが、明らかなアポトーシスの所見は見られなかった。血管新生因子VEGFの産生についても検討したが、mRNAレベルでは減少していたものの(DNA microarrayによる検討)、培養上清中のVEGF濃度は上昇しており(高感度ELISA;東亜合成)、VEGFの分解抑制による上昇が考えられた。
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