研究課題/領域番号 |
11670557
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | (財)東京都医学研究機構 |
研究代表者 |
脇田 隆字 (財)東京都医学研究機構, 東京都神経科学総合研究所, 副参事研究員 (40280789)
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研究分担者 |
小原 道法 (財)東京都医学医学研究機構, 東京都臨床医学総合研究所, 副参事研究員 (10250218)
宮本 道子 (財)東京都医学医学研究機構, 東京都神経科学総合研究所, 研究員 (40190821)
保井 孝太郎 (財)東京都医学医学研究機構, 東京都神経科学総合研究所, 参事研究員 (90073080)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
2000年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1999年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | HCV / トランスジェニックマウス / 発癌 / loxP / CTL / Hepatocarcinogenesis |
研究概要 |
HCVの発癌機構を解析するためにHCVcDNAを導入したトランスジェニックマウスの開発をおこなってきた。肝炎ウイルスによる発癌にはウイルス遺伝子発現に加え慢性持続炎症も関与していると考えられてる。そこで今年度はHCV遺伝子を持続発現するマウスの肝臓に炎症を誘導したウイルス肝炎モデルの開発をおこなった。以前に作製したCre/loxPスイッチング発現系によるHCVトランスジェニックマウス(CN2マウス)とMxプロモーターでCreを発現するトランスジェニックマウス(MxCreマウス)を交配したダブルトランスジェニックマウス(CN2/MxCreマウス)は肝臓にHCV遺伝子を発現した。このマウスにHCV蛋白特異的細胞障害性T細胞(CTL)を導入することにより肝炎を誘導できた。CTLの標的になっている蛋白質はH2により異なったが、NS2蛋白は3種類のH2に共通してCTLの標的になりワクチン療法のよい標的となる可能性が示された。また、マウス肝臓特異的なSAPプロモーターによりHCVコア蛋白質を肝臓に持続的に発現するマウスにConAなどを繰り返し投与することにより、肝障害を持続することができた。さらに長期間に肝障害が持続すると肝臓に線維化がおこることがわかった。肝線維化と発癌の関係を検討中である。
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