研究課題/領域番号 |
11670599
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
呼吸器内科学
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研究機関 | 金沢医科大学 |
研究代表者 |
栂 博久 金沢医科大学, 医学部, 助教授 (90142554)
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研究分担者 |
上田 善道 金沢医科大学, 医学部, 教授 (50271375)
高橋 敬治 金沢医科大学, 医学部, 教授 (50004685)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2000年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1999年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 肺胞上皮細胞 / 急性呼吸窮迫症候群 / 肺胞上皮損傷 / アポトーシス / Fas / Fas ligand / Tリンパ球 / RT-PCR / サイトカイン / Fas Ligand / western blotting / Western blotting |
研究概要 |
1.ヒト急性呼吸窮迫症候群(ARDS)におけるFas/Fas ligand発現とTリンパ球に対するアポトーシス誘導 27例のARDS剖検肺について、Fas/FasL蛋白およびmRNAの検出と発現細胞の同定を行った。新鮮凍結ARDS肺組織切片にFas陽性Jurkat T細胞を加え、同細胞に対するアポトーシス誘導頻度をDapi蛍光染色により測定した。また、抗FasL抗体を前処置することにより抑制実験を行い、アポトーシス誘導の特異性を確認した。FasはARDSの全期に検出された。FasLは急性期の肺胞上皮細胞に強く発現していたが、硝子膜形成期と器質化期では減弱する傾向が見られた。ARDS肺組織はJurkat細胞のアポトーシスを誘導したが、その頻度は急性期が最も多く、硝子膜形成期と器質化期には減少した。このJurkat細胞のアポトーシス誘導は抗FasL抗体でほぼ完全に抑制された。急性期のARDS肺胞上皮細胞におけるFasLの発現は、リンパ球など炎症細胞に対するアポトーシス誘導に関与しており、肺胞上皮の保護防御機能を担っている可能性が示唆された。 2.ラット単離II型肺胞上皮細胞のFas/Fas Iigand発現とTリンパ球に対するアポトーシス誘導 ラットからII型細胞を単離し、Fas/FasL蛋白およびmRNAの発現を検討した。II型細胞にFas陽性のJurkat T細胞を加え6時間co-cultureし、Dapi染色によりアポトーシスの頻度を計測した。II型細胞にあらかじめLPS, TNF-α, IL-1β, IL-8を加え刺激した時、および、抗FasL中和抗体(NOK-1)で前処置した時にも同様に検討した。非刺激II型細胞はFas/FasL蛋白およびmRNAを発現し、あらかじめサイトカインで刺激しておくとFas/FasLの発現は増強した(LPS<TNF-α<IL-8<IL-1β)。非刺激II型細胞とco-cultureしたJurkat T細胞の約5%にアポトーシスが誘導され、サイトカインで刺激しておくとアポトーシスの頻度は有意に増加した(LPS 8%, TNF-α17.5%, IL-1β 20%, IL-8 22%)。NOK-1はJurkat T細胞へのアポトーシス誘導の約80%を抑制した。サイトカイン刺激ラット単離II型細胞はFas陽性Jurkat T細胞にアポトーシスを誘導したが、この反応にはFas/FasL系が特異的に関与していることを示した。
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