研究課題/領域番号 |
11670635
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経内科学
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
牧野 雅弘 京都府立医科大学, 医学部, 助手 (80271162)
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研究分担者 |
福山 隆一 京都府立医科大学, 医学部, 講師 (60199271)
中島 健二 京都府立医科大学, 医学部, 教授 (00237265)
水野 敏樹 京都府立医科大学, 医学部, 助教授 (30264782)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2001年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2000年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1999年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 脳血管障害 / NOTCH3 / 遺伝子多型 / CADASIL / Notch3 / vascular dementia / lacunar infarction / Iacunar infarction |
研究概要 |
【目的】CADASILはアミノ酸置換を伴うNOTCH3の一塩基変異により発症することが知られている.CADASILを発症するNOTCH3のhot spotであるEGF様リピート上にはNOTCH3遺伝子多型が報告されている.この遺伝子多型はフランスおよびドイツ人の正常者ではほとんど認めないが、CADASIL家系ではしましば認められる.今回我々はNOTCH3エクソン3、4の遺伝子多型に注目し,孤発性脳血管障害患者におけるNOTCH3の検討を行った. 【対象と方法】対象はインフオームドコンセントが得られた脳血管障害患者113名と正常対照者(N群)23名.患者の内訳はアテローム血栓性脳梗塞(AT)群33名、心原性塞栓(CE)群18名、脳出血(H)群3名、ラクナ梗塞(L)群56名である.方法は採血後血液リンパ球からDNAを抽出し、NOTCH3エクソン3、4をPCRで増幅した.既に野生型が確認されている患者サンプルから得られたPCR産物に目的患者からのPCR産物を加えて95℃に加熱変性後、緩徐に冷却してheteroduplexを形成させ、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)法で変異の有無を解析した. 【成績】エクソン3第381塩基C/T多型におけるTの頻度はアテローム硬化性脳梗塞(AT)群33%、心原性塞栓(CE)群22%、脳出血(H)群33%、ラクナ梗塞(L)群31%、正常(N)群30%エクソン4第684塩基のAの頻度はAT群10%、CE群17%、H群25%、L群10%、N群13%で、いづれも正常群と比較して有意な差を認めなかった. 【結論】本邦ではエクソン3、4におけるNOTCH3遺伝子多型は正常群でも認め、脳血管障害との関連は認められない.
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