研究課題/領域番号 |
11670645
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経内科学
|
研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
内山 真一郎 (内山 眞一郎) 東京女子医科大学, 医学部, 教授 (50119905)
|
研究分担者 |
笠貫 宏 東京女子医科大学, 医学部, 教授 (40096574)
|
研究期間 (年度) |
1999 – 2001
|
研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
|
配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2001年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2000年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1999年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
|
キーワード | 心房細動 / 脳梗塞 / 血液凝固マーカー / 危険因子 / 抗血栓療法 / ワーファリン / INR / 予後 / 転帰 / 血液凝血マーカー / 経食道エコー / ワルファリン / 出血合併症 / 血液凝固 / アスピリン / チクロピジン / 重症度 / 非弁膜症性心房細動 / 脳梗栓症 / 血小板フィブノゲン結合 / 血小板Pセレクチン発現 / 網状血小板 / ワーファリン療法 |
研究概要 |
脳塞栓症を発症した非弁膜症性心房細動(NVAF)患者において急性期にはβ-トロンボグロブリン、血小板第4因子、トロンビン・アンチトロンビン-III複合体(TAT)が高値を示し、フィブリン・モノマーとD-ダイマー(DD)は亜急性期にもっとも高値を示した。血小板フィブリノゲン結合率の増加よりも血小板Pセレクチン発現率と網状血小板比率の増加を示す症例が多く、ワーファリン(Wx)単独または抗血小板薬との併用により低下した。大梗塞と退院時の転帰不良は75歳以上、心不全、左房拡大、TAT増加、DD増加を認めた患者で認めなかった患者より多かった。大梗塞は抗血栓薬非投与例でWx投与例より多かった。Wx投与例での大梗塞はINR2.0未満の患者でINR2.0以上の患者より多かった。一方、重篤な出血合併症は75歳以上ではINR2.5以上の患者群で2.5未満の患者群より多く、75歳未満では両群間に差がなかった。以上の結果より、NVAFによる脳塞栓症では急性期に血小板と凝固の活性化が生じ、亜急性期に遅れて線溶活性化が生じ、血小板の凝集よりも放出と消費が生じやすく、高齢、心不全、左房拡大、凝固・線溶活性化、抗血栓薬無投与は大梗塞と転帰不良の要因となり、Wxの至適INRは75歳未満では2.0〜3.0、75歳以上では2.0〜2.5と考えられた。
|