研究課題/領域番号 |
11670652
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経内科学
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研究機関 | (財)冲中記念成人病研究所 |
研究代表者 |
矢澤 生 (財)冲中記念成人病研究所, 研究員 (20312217)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2001年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2000年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1999年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 歯状核赤核淡蒼球ルイ体萎縮症 / DRPLA / DRPLA遺伝子産物 / DRPLA蛋白 / ポリグルタミン / ジスルフィド結合 / DRPLA蛋白複合体 / 抗DRPLA蛋白抗体 / ユビキチン / 高分子複合体 / ユビキチン化 |
研究概要 |
DRPLAは異常伸長するCAG repeatをもつDRPLA遺伝子産物・(DRPLA蛋白)が原因となり発症する。本研究ではDRPLA蛋白に対する複数のポリクローナル抗体を作成し、異常に伸長したポリグルタミンを有するDRPLA蛋白が、どのようにヒト脳内でDRPLAの神経変性に関与するのかを明与かにするにした。ヒト脳組織の免疫組織染色及び、脳組織ごとのイムノブロットによる検討の結果、DRPLA蛋白は中枢神経系に広く分布する蛋白であることを示した。ヒト脳組織細胞分画法と免疫組織染色の結果より、ヒト脳組織ではDRPLA蛋白は神経細胞細胞質に集合体を形成して局在する。一方、DRPLA脳神経細胞で核内封入体を認めることが報告され、核内封入体が抗ユビキチン抗体と抗ポリグルタミン抗体に免疫反応を示し、封入体形成はDRPLAの発病に関与することが報告された。本研究でも、DRPLA蛋白のポリグルタミン周辺に対する抗体を作成し、この抗体が核蛋白や核内封入体と免疫反応することを確認した。その上で本研究ではDRPLA脳組織のイムノブロットでDRPLA蛋白が異常な高分子複合体を形成しやすいことを、非還元条件の電気泳動で証明した。DRPLA蛋白を含んだ高分子複合体は、DRPLA脳組織ではコントロール脳に比べてより多くのDRPLA蛋白を含み、高分子複合体はDRPLA脳組織特異的にユビキチン化を受け、変性が強い脳組織部位に強い抗ユビキチン抗体の免疫反応を認めた。さらに、この高分子複合体がDRPLA脳組織で異常なリン酸化を受けていることが示され、抗フォスフォセリン抗体による免疫反応を認め、免疫組織染色の結果も核及び核内封入体が陽性に染色された。以上の結果より、DRPLA蛋白はDRPLA脳組織で異常な集合体を形成し、次に病的なユビキチン化を受け、さらに異常なリン酸化を受けて発病に関与することを明らかにした。
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